「大和の花だより」(4)は、「花の御寺・長岳寺」を紹介したいと思います。
奈良県天理市柳本町にある「長岳寺」は、824年に、淳和天皇の勅願で弘法大師が創建したと伝わります。釜の口山という山号から「釜の口のお大師さま」と呼ばれています。文化財が多く、鐘楼門、庫裡として使われ三輪そうめんを食せる旧地蔵院、旧地蔵院本堂、また本尊の阿弥陀三尊などは重要文化財です。花の道は、寺と共に歴史を刻んだ日本最古の鐘楼門(重文)へ、さらに江戸時代再建の本堂へ導きます。本尊は、西方かなた十万億土に極楽世界をひらいて、末法の世に生まれた私たちを救って下さる阿弥陀如来(重文)です。見どころ満載のお寺です。
「長岳寺」の境内は、四季折々の花が美しく咲きます。ことに4月下旬から5月上旬に咲く平戸つつじ(約1000株)は圧巻です。また、5月中旬から下旬にかけ本堂前の池に咲く「かきつばた」は、水面にその清楚な姿を映し見る人の心をなごませる景色です!