Dr. Jason's blog

IT, Engineering, Energy, Environment and Management

79歳11ヶ月の博士号!65歳からの挑戦!

2006-01-16 | Education
 数日前に,高校の恩師のO先生から,少し遅めの年賀状が届いた.その恩師は,生物の教諭で,2年,3年と担任としてもお世話になった方だ.

 年賀状には
 「お世話になり,ご心配いただきました学位は,昨年の11月22日,80歳の誕生日の一週間前に取得しました.」
 とあった.

 O先生は,25-30年ぐらい前の時点で,既に経験20余年のベテラン生物教師だったけでなく,日本に生息している植物の分類にかけてはフィールド研究者として第一人者だった.私が高校生のころ,聞いたところでは,当時既に 6000以上の植物を同定できるとおっしゃっていた.
 都立高校退職後も,私立の高校の嘱託などをしながら,植物の分類とそのデータベースついて,長年の研究の成果から何本も論文を発表し,それを博士論文としてまとめてて,博士号が授与されたのだ.

 大学教授でも引退間際に博士論文を提出して博士号を取得するという話しははあるが,引退後に,実際に博士論文をまとめて,79歳と11ヶ月で博士号を取得するというのは,理系の分野では極めて珍しいことだと思う.

 この恩師のように70歳を過ぎても80歳に近づいても,大きな仕事ができるように精進したいものだ.

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 この土曜日は,色々とお世話になっている,K大学のS教授の最終講話と懇親会があった.
 S教授は日本の大学での研究にUNIXを導入した第一世代の先生である.ソフトウェア工学やOSの専門家で,最近は,広い意味でのITやメディア学等も研究されてる.
 K大学では,学部長や常任理事まで務められた重鎮である.

 そのS教授は,K大学を退職されて,今度は,別のK大学でこの4月から新設される新しい学部の学部長としてその立ち上げを指導されるという.

 S教授は,最終講話の中で,「これまで,K大学でできなかったことやり残したことに,(移籍先のK大学の)新しい学部で)どんどん挑戦していきたい.」とおっしゃっていた.

 65歳といえば,普通であれば私立大学でもあと数年で定年である.
 65歳になっても,新しい環境で新しいことに挑戦できる,エネルギーと好奇心を養っていこう!!




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