Dr. Jason's blog

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日本における,分野別の博士号の授与状況

2010-04-11 | Education
2年以上前の記事、 日本における,分野別の博士号の授与状況 (2007-10-24) に、いまだにコンスタントにアクセスがあるので、最新の状況を再度調べてみた。

 前回と同様に、日本における分野別の博士号の授与状況について、公式のデータに基づくはずの数字を、情報学研究所の
 学術情報データベース/博士論文書誌データベース
  http://dbr.nii.ac.jp/
 から、検索して調べた。
 のべのデータ件数は、510728件。(「博士」というキーワードでの検索結果数)

 「XXXX博士」という、古い学位の名称のものについて、多少のデータの修正程度の件数の変化しかないかと考えてていたが、実際には、大きく件数が増加しているものもある。いくつかの大学で、過去に授与した学位について、データベースへの大量の追加登録等があったと思われる。

 前回の調査から、古い「XXXX博士」の学位の件数で変化があったもの、「博士(XXXX)」の件数で件数が減ったものについては、前回との差を (+YY) あるいは (-YY) としてプラスマイナスで記載した。件数が減ったものは、データの二重登録等を訂正したためと思われる。

 専攻の分野は、前回に準じたが、いくつか、近接するとおもわれる専攻名についてもしらべて追記した。また、筆者が、強く興味を持っている、情報、メディア関係の学位についても、項目として追加して調べた。

 以下は、2010-04-11 時点での検索結果である。1957年以降、2009年の前半までに国内で授与された博士号の殆どが含まれている。
 # 2010-03-末に授与された学位が、このデータベースに反映されるのは概ね
 # 2010-10-始ごろである。
 # 前回も説明したとおり、1970年代までのデータは完全ではない。
 # また、データ登録の間違いも散見されている。



[文系]

芸術学博士 1件
博士(芸術学) 180件

国際学博士 1件
博士(国際学) 18件
博士(国際関係学) 44件

言語学博士 2件
博士(言語学) 164件

仏教学博士 3件
博士(仏教学) 68件

歴史学博士 3件
博士(歴史学) 236件
博士(史学) 221件

心理学博士 12件 (-1)
博士(心理学) 761件

神学博士 34件 (+2)
博士(神学) 38件
博士(宗教学) 11件

政治学博士/国際政治学博士 57件 (+2)
博士(政治学) 284件
博士(国際政治学) 11件

経営学博士 157件 (-6)
博士(経営学) 1087件
博士(国際経営) 2件 (-11)
博士(国際経営学) 11件
博士(経営管理) 3件

社会学博士 180件 (+6)
博士(社会学) 839件

商学博士 470件
博士(商学) 892件

教育学博士 649件 (+88)
博士(教育学) 1755件

法学博士 1726件 (+435)
博士(法学) 2001件

経済学博士 1744件 (+171)
博士(経済学) 3380件

文学博士 2947件 (+324)
博士(文学) 7011件


[学術]

学術博士 1338件 (-18)
博士(学術) 9640件


[理工系]

水産学博士 531件 (-23)
博士(水産学) 898件

農学博士 14943件 (+531)
博士(農学) 15121件

理学博士 23885件 (+5104)
博士(理学) 24009件

工学博士 35482件 (+4223)
博士(工学) 59154件



[医薬関連]

栄養学博士 9件
博士(栄養学) 261件

保健学博士 333件 (-12)
博士(保健学) 1023件

獣医学博士 1233件 (+71)
博士(獣医学) 2210件

薬学博士 7338件 (+579)
博士(薬学) 8701件

歯学博士 11290件 (-658)
博士(歯学) 12888件

医学博士 143831件 (+33108)
博士(医学) 84096件


[情報、メディア系]

博士(情報学) 594件
博士(情報理工学) 248件
博士(経営情報学) 41件
博士(総合情報学) 6件
博士(環境情報学) 3件
博士(政策・メディア) 159件
博士(メディア学) 1件
博士(国際情報通信学) 66件
博士(社会情報学) 21件
博士(図書館情報学) 20件
博士(ソフトウェア情報学) 25件
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Desktop Audio: ボーカルと生ギター Trijntje Oosterhuis

2010-04-11 | Audio
 BOSE Companion 3 II に、スーパーツィーター TAKET-BATPURE を追加したシステムは、ツィータのダブル化によって、ボーカルやアコースティック楽器の質感が非常に良くなった。

 特に、アコースティック楽器では、ギター族、バイオンリン族、チェンバロ族等、はじく、こする系統のもの、それから、パーカッション系のものは、本システムのユニットの構成や、スーパーツィーターを含むシステムの価格からすると、ちょっと信じられないリアリティである。
 その結果、録音の良い、ボーカルやアコースティック楽器の音源を聴くのがとても楽しい。


 先日、打ち合わせの合間に、 目黒 atre HMV に立ち寄った。JAZZ系のスタンダードなCDを安く売っていたので、数枚購入した。
 色々物色していると、店内を流れている音楽がちょっと気になった、聞いたことのない女性ボーカルと生ギターの演奏であった。曲は聞いたことがあるポピュラーなものだが、ボーカル、ギター、そしてアレンジがなかなか良い。どんなアーチストだろうと、店員にたずねてみようと思ったところ、ちょうどジャズボーカルのコーナーで、「現在、店内で演奏中」のPOPを発見した。

 アルバムタイトルは、
  Never Can Goodbye
 アーティストは、
   Trijntje Oosterhuis
 知らない名前なだけでなく、そもそも、発音もわからない。バッケージの裏をみると、 EMI Music Netherlands とある。オランダのアーチストらしい。ほんの1-2分のフレーズを聞いただけだが、とにかく購入することにした。
 
  Trijntje Oosterhuis は、オランダの女性ボーカルで、ヨーロッパではとても成功しているらしい(日本にも数回来日している)。名前の発音は、色々な言語の発音を調べるサイトで調べたところ、カタカナの表記では、
 トレインチャ オゥスタァハウシュ
と聞こえた。さらに調べると、英語圏の国や日本では、シンプルに TRAINCHA、トレインチャ 等の名前で呼ばれているようだ。日本のEMIのサイトでの名字のカタカナ表記は、オースタルハウス となっている。


Never Can Say Goodbye

EMI

このアイテムの詳細を見る


# 筆者が HMV で購入したものは、オランダからの輸入版
# Amazon.co.jp でも、2010/04/10現在 輸入版で入手可能。
# 日本版は、EMI Music Japan から、2010/05/05 発売予定。(2300円 税込)


 このアルバムは、昨年亡くなった、マイケル・ジャクソンのファンだった、トレインチャが、彼のヒット曲のカバーアルバムとしてまとめたものである。

 バックは、 レオナルド アムデロ (Leonardo Amuedo) というギタリストのギターがメイン。このギターが良い。一部、同じオランダの女性サックス奏者の キャンディ ダルフィー (Candy Dulfer) のサックスや、ちょっとしたバーカッション的な音と、ハンドクラップ、コーラスが入る。
 
 トレインチャの公式サイトでは、以下のように説明されている。(一部抜粋)

Many musicians have been inspired by Michael Jackson, including myself.
At my guesthouse I started singing Michael Jackson songs. Night after night pure out of love for the music, together with Leonardo Amuedo on guitar.
This album is no tribute. Michael Jackson doesn’t need a tribute!
The songs on this album are a collection of my favourite Michael Jackson songs.

 再生音から、録音は、あまり広くないところで、シンプルな装置で、ダイレクトに行なわれた感じをうけた。ライナーノーツにも、
 Recorded at Trijntje's Tuinhuis
とあった。Tuinhuis は、英語の pavilion であるので、実際に、自分のゲストハウスで、そのまま録音したらしい。
 さらに調べたところ、 youtube に録音の様子のビデオ があった。部屋の様子と機材の一部も写っていて、なるほどねぇという感じ。アルバムジャケットの裏に、小さな建物の写真があるが、おそらくこれが、録音場所の、Trijntje's Tuinhuis であろう。

 トレンチャの声は、ほんの少しハスキーだが、上品で、表現力がある。ギターは何種類か使い分けていて、押さえぎみだが、凄いテクニックであることが判る。声にも、ギターの音色にも、独特の響きがある。
 スペアナで、みると、ボーカルと、生ギターだけとは思えないほどレンジが広い。足を踏みならす音と思われるものも聞こえる。(ライナーノーツに、leg-and-hand-percusion とあった。)

 これは、一言でいえば、優秀録音である。シンプルなシステムで、ライブ的に録音したのが良いのだろう。全くの拾いものであった。


 マイケルの曲が特に好きでなくても、録音の良い、上質なボーカルと生ギターのアルバムとして、おすすめできる一枚である。




追記:

 「トレインチャ」を知らないボーカリストだったように書いたのは、全くの間違いでした。 2008/02 の バート バカラック (BURT BACHARACH) 来日公演 で、ゲスト出演していて、2/16 の東京でのライブで見ていました。ライブのパンフレットを見直したら、バカラックを歌った、トレインチャの CD の紹介もちゃんとでていました。
 当日は、なかなか上手な人だなという印象だけでした。しかし、名前も声も全く覚えていなかったということですね。彼女、当時は、最近の写真よりも少し太めだったように思います。

 
# 2010/12/23 ミスタイプを修正。
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