この秋から,某大学で環境と安全関して講ずることになったので,色々と参考文献を集めている.
先週入手したもののうちから2冊.
まず一冊目は,明治大学理工学部長である 向殿政男 教授 による「よくわかるリスクアセスメント」.
向殿先生は,情報科学やファジィ理論の専門家として知られているが,安全科学,安全性/信頼性理論(フェールセーフ理論,フォールトトレラントシステム ,
国際安全規格),機械安全,等も研究されており,この分野のISOの委員等も務められている.
本書は,機械に対する安全を中心に,リスクと安全の概念から,リスクアセスメントの考え方,国際標準,方法,危険源,リスク低減方法,リスクの許容可能性,安全文化まで,コンパクトにまとめられている.また,文末に文献リストがあり,さらに詳しく学習することができる.
はじめに
第1章 リスクとは
第2章 リスクと安全
第3章 リスクアセスメントの考え方
第4章 リスクアセスメントの方法
第5章 危険源の同定
第6章 リスクの評価方法
第7章 リスク低減方策
第8章 リスクレベルとリスク低減方策
第9章 許容可能なリスクの判断
第10章 リスクと安全文化
あとがき
参考文献
二冊目は,立教大学 文学部心理学科の 芳賀 繁 教授による「失敗のメカニズム」.
芳賀先生は,産業心理学,交通心理学,人間工学,特に「ヒューマンエラー」について研究されている
本書は,「建築荷役車両」という専門誌に連載された安全講座「事故防止の人間科学」を中心に,加筆修正されたものであり,事故の元となる様々なヒューマンエラーについて分析し,防止策,人間の行動,安全の文化等について心理学の視点からまとめられている.こちらは,各章毎に詳しい文献リストがある.
はじめに
第1章 事故とヒューマンエラー
第2章 見間違い、聞き違い、勘違い
第3章 ドジ型とボケ型
第4章 注意と記憶の失敗
第5章 エラーを誘う設計と防止するデザイン
第6章 違反と不安全行動
第7章 人は考えずに行動する
第8章 安全の文化
あとかぎ
それぞれ,工学的アプローチ,心理学的アプローチと異なる視点でまとめられているが,最後の章は,どちらも「安全文化」について論じている点は,非常に重要だと思う.
安全設計,安全対策,事故未然防止などに興味のある方に,お勧めの2冊.
先週入手したもののうちから2冊.
まず一冊目は,明治大学理工学部長である 向殿政男 教授 による「よくわかるリスクアセスメント」.
向殿先生は,情報科学やファジィ理論の専門家として知られているが,安全科学,安全性/信頼性理論(フェールセーフ理論,フォールトトレラントシステム ,
国際安全規格),機械安全,等も研究されており,この分野のISOの委員等も務められている.
本書は,機械に対する安全を中心に,リスクと安全の概念から,リスクアセスメントの考え方,国際標準,方法,危険源,リスク低減方法,リスクの許容可能性,安全文化まで,コンパクトにまとめられている.また,文末に文献リストがあり,さらに詳しく学習することができる.
はじめに
第1章 リスクとは
第2章 リスクと安全
第3章 リスクアセスメントの考え方
第4章 リスクアセスメントの方法
第5章 危険源の同定
第6章 リスクの評価方法
第7章 リスク低減方策
第8章 リスクレベルとリスク低減方策
第9章 許容可能なリスクの判断
第10章 リスクと安全文化
あとがき
参考文献
二冊目は,立教大学 文学部心理学科の 芳賀 繁 教授による「失敗のメカニズム」.
芳賀先生は,産業心理学,交通心理学,人間工学,特に「ヒューマンエラー」について研究されている
本書は,「建築荷役車両」という専門誌に連載された安全講座「事故防止の人間科学」を中心に,加筆修正されたものであり,事故の元となる様々なヒューマンエラーについて分析し,防止策,人間の行動,安全の文化等について心理学の視点からまとめられている.こちらは,各章毎に詳しい文献リストがある.
はじめに
第1章 事故とヒューマンエラー
第2章 見間違い、聞き違い、勘違い
第3章 ドジ型とボケ型
第4章 注意と記憶の失敗
第5章 エラーを誘う設計と防止するデザイン
第6章 違反と不安全行動
第7章 人は考えずに行動する
第8章 安全の文化
あとかぎ
それぞれ,工学的アプローチ,心理学的アプローチと異なる視点でまとめられているが,最後の章は,どちらも「安全文化」について論じている点は,非常に重要だと思う.
安全設計,安全対策,事故未然防止などに興味のある方に,お勧めの2冊.
よくわかるリスクアセスメント―事故未然防止の技術向殿政男中央労働災害防止協会このアイテムの詳細を見る |
失敗のメカニズム―忘れ物から巨大事故まで芳賀 繁角川書店このアイテムの詳細を見る |