山火事

オーストラリアで、山火事がすごいらしいけど、大丈夫かとメールを頂きました。

ご心配ありがとうございます。うちの近所は大丈夫です。

コアラが住んでいる大きなブッシュが近くにあるんだけど、火事にはなっていません。

毎朝、煙が出てないか気をつけています。


いつもの青空が見られません。

火事のため、風でけむりが流されてきて、このところずっと曇っています。

ひどい時は、火事のにおいがしました。

ぜんそくの持病のある子どもは、できるだけ室内に居るよう指示があったそうです。



山火事は、こんな感じ。赤い色は、過去１２時間以内に火事だったところで、いまも鎮火していない可能性ありです。

色が薄いところは、12時間から24時間前に火事だったところ。





詳しい数字は忘れましたが、半分ぐらいが手をつけられない様子です。

理由は、

１極度に乾燥している。

２風が強くて、どんどん広がる。

３ユーカリの木にはオイルが含まれているので、よく燃える。


とにかく広すぎるので、軽飛行機で消火剤を撒いたり、たくさんの水を撒いたりしています。

この写真は、New South Wales州ですが、飛行機で赤い消火剤を撒いています。

車に付くとこうなる。後ろの屋根は、元々の瓦の色です。






コアラも、たくさん死んでしまったようです。

この写真は、避難中のオーストラリア人の女性が、火傷したコアラを助け、自分が着ていたＴシャツでくるんで逃げている写真。

普通コアラは、グァッ、グァッ（可愛い顔に似合わない太い声）と短く泣きますが、このコアラは、叫んでいたそうです。

熱かったし、怖かったのでしょう。

「放っておけなかった。」とこの女性は、言ってました。




名前は、Lewisと名付けられ、コアラの専門病院へ搬送されたけど、やけどが酷くて、回復の望みがないため、獣医の判断で安楽死されました。

火傷が痛かっただろうに。

楽にしてやって、かわいそうだけど、よかったと思います。



とにかく雨が降ってほしい。

雨が降れば、事態は好転します。