今日は朝から玄海原発で事故が起こった場合の原子力防災訓練が行われ、黒木はじめ党青年部長と一緒に鎮西町の方々が避難されるルートを追いかけ視察しました。
今回は、「コロナ禍」の中での避難訓練となりました。
参加者は、検温や手指消毒など感染症対策を行いながらの訓練でした。
避難者が乗るバスは、熱のない方と発熱者の2台のバスが準備されており発熱者が乗るバスはビニールシートで区分けされていました。
参加した方やろう者の方(佐賀県聴覚障害者協会理事長・中村稔氏)にも直接お話しをお聞きすることもできました。
写真の時計のようなものは「シルウォッチ」というもので「聴こえ」に障害のある方に情報を知らせるものです。
今回、佐賀県聴覚障害者協会の方々が持って来られて訓練に使用されましたが実際の災害などの場合は「サイレンが聞こえない」「食事の配膳や入浴、トイレを使えるようになった」など、日常生活に関わる情報が得られにくい環境になってしまいます。
中村理事長は、「障害者差別解消法が制定された中で障がいがあるひともない人も等しく命、健康を自治体の責任で守ることは努力ではなく義務だ」と話されたことが印象的でした。
手話通訳の方々も被災者となる中で、最低でも全ての自治体で1セットは持ってもらいたいとの要望も承りました。
県や市町にもしっかりと伝えて、実現させていきたいと思います。
今回、コロナ禍ということで「原子力に関する講話」などは全て中止となったようです。
バスで乗った方々にも「どの経路を通って避難するのか」「スクリーニングはどこであるのか」「原発の事故状況はどうなっているのか」などの情報提供はなかったそうです。
それでは、なんのための訓練か。
実際の事故の場合に自家用車で避難できるのか。
本当に「役に立つ」避難計画にするにはハードルが多いようです。