昨日は、原発なくそう!九州玄海訴訟の口頭弁論を傍聴。
意見陳述されたのは、福島県農民連の佐々木健洋さん。
福島市内で酪農を営む家で育ち、一緒に暮らす牛たちも家族同然の思いで世話をされていたそうです。
酪農は牛を世話するだけでなく、堆肥を農地に還元して土をつくり、その肥えた土で牧草をつくる。その牧草を牛に食べさせ美味しい牛乳を搾るサイクルが作られていたそうです。
原発については、過酷事後が起きれば農業はできなくなるが、まさかそんなことはないだろうと無意識に安全神話を信じ、核のゴミ問題を心配している程度だったと。
それが原発事故で、大切に受け継がれてきた大地は放射能で汚染されて、除染のために表土が剥がされることに。
避難区域以外の地域でも福島県内の牛乳は出荷停止に追い込まれました。
避難指示区域の酪農家の方々は、行政の指示で牛を繋いだまま置いて避難を余儀なくされました。
その後に、立ち入りが許可され帰ると
家族同然の牛たちが骨と皮だけになり餓死。ひもじさのあまり、柱をかじった後が痛々しく残されていたと訴えられました。
佐々木さんが牛たちのお話をされるとき、言葉を詰まらせながらの訴えに3.11のような原発の事故は絶対に繰り返してはならないとわたし自身も原発のない社会の実現をと新たな覚悟を持ちました。
佐々木さんは最後に「国も九州電力も、そして裁判所におかれても、大地震や津波が玄海原発で本当に起こることを本当に想定してください」と締められました。
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