

おむすびというと、佐藤初女さんを思い出します。『自殺を留まらせるおにぎりを作る人』と初女さんのことを知ったのは、もう10年以上前のこと。そんな愛のおにぎりの作り方を教えてもらったことも、今の私に至る大切な一歩でした。ロサンゼルスに講演にいらした際にチラとお会いして、一度彼女のいる「森のイスキア」を訪ねたいと思いつつ、まだ叶っていません。彼女のお食事についての教えは、お料理をする人への基本の基本。興味のある方は、ぜひ御本を読んでみて。そんな初めの思いに心を寄せつつ、今日は朝早くからおむすびを握りました。



食事したりすることが『生きる』そのものだと私は思っています。茹でるとか、切るとか、味付けするとかって、どこ1つ、おろそかにしてもおいしいものはできないし、大切にしなければできないので、『調理すること』が『生きる姿』そのものだと思うんですよね。
食材は特別なものでなく、身近で手に入るものでやっています。やはりそれをおいしく作るというところ、それしかないんですね。食べると心の扉が開いて、順々に話し出してくれる。話していると、自分で答えを見つけていくんですね。
出会いの中で、いろんなことを私は教えられてきました。『おにぎりがおいしいのは、誰に教わったのですか?』って聞かれますけど、それは何人もの人に教わって気付いたことなんです。その積み重ねがあって、今は自分のものとして伝えられるようになりました。



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