◆30th NABL Big Band Jazz Festival◆ ●2010年6月20日(日)
6月20日(日)に神戸ハーバーランドで行われたNABL: 西日本アマチュアビッグバンド連絡会コンサート。
社会人バンドによる充実した、話題のプロとの共演もいくつか含まれて、聴き応え十分でした。
今回は30回という節目の演奏会。
どのバンドも素晴らしい演奏ばかり。休憩で抜けるのがもったいないほどでした。以前より各バンドの完成度が上がったような?
最初向かったのは●公開クリニックが行われる神戸情報文化ビルカルメニ2Fの神戸新聞ギャラリー50 でした。
9:40から ビックバンドクリニック~
ニュポートスウィングオーケストラ(甲南大NPSO)講師は 守屋純子さんでした。
守屋さんの日記によれば「完成度が高くて良かったんだけど、クリニックだから重箱の隅を突っつくような細かいことを話しました」と書かれてあるんですが、とても有り難い指摘をされたのではないでしょうか。
例えば、(以下の内容は記憶なので間違い多いと思いますが)
「ソロは前に出なくても立ってやってください」そうすれば誰がソロをやってるか客席にも伝わり、共演者も意識できる。
「ソロ+リズムだけで練習してください。ソロに移った時の快感が欲しい。
ソロにおけるリズムはアンサンブルと同じようにやってはいけない。ソロを支えるリズムは楽譜が同じであってもニュアンスを変えるべき。
ソロはソロで説得力あるものを。(もっとアピールしろってことかな)。
それからテンポが速いとスーッとうまくいったように聞こえるけど、テンポを落とすと平板な演奏ということが浮き出る。テンポを落とした練習も有効」
バラードの曲では「サックスのソロのユニゾンでやるところが一定すぎる(譜面どおりに止まってるってこと)みんなでどういうニュアンスにするか考えて。ドラムもリズムキープだけではなく、ダイナミックスをつけて。」
●コンサート:
ゲスト:□守屋純子(P)□エリック宮城(Tp)□チャリート(Vo)□宮崎隆睦(A.Sax)
●司会:□三浦紘朗
●出演
11:00 ダンディーデュークスジャズオーケストラ(滋賀県)
毎年トップバッターで演奏してるというこのバンド。出だしはTrumpet Bluesの高音で華々しくスタートとなりました。
11:25 TOKオンザロード(奈良県)**冨永千紘ds
TOKのドラムスは迫力満点の男性でしたが、今年は小柄な冨永さんが全部叩いていましたが、さすがですねぇ。体格の差を全く感じさせない迫力ある演奏でした。最後に演奏されたCherokeeでは途中に変わった叩き方が出てくるんです。聴いてるうちにアメリカインディアンの太鼓らしいなと気づいて聴いてましたが、太鼓ひとつでそういう雰囲気を出せてるのを聴けて嬉しかった。耳飾りもインディアンを意識したのかなと思って見てました(笑)サックスソリも頑張ってましたね。アレンジが好みなのとそれを活かす演奏。
11:50 ニューサウンドウェイブ(徳島県)
感想印象としてはIn A Mellow Toneやってたのが嬉
12:15 グルービンキャッツジャズオーケストラ(京都府)**福代亮樹ts
同志社の街らしいコンテンポラリーが好きなバンドみたいですが、演奏されたのはBasieが多かったのでしょうか。バラードのイメージを勝手に抱いていた福代さんが激しい曲のソロをやったのが聴けて、これはまた楽しめました。
12:45 SKGジャズオーケストラ(香川県)
すみません。内堀さんの曲とか聴きたかったのですがここでブレイクしてしまいました。
13:10 スーパーグルーバージャズオーケストラ(和歌山県)**中島あきはas
初めて聴いたあきはちゃんの生音、音もきれいだったけどそれ以上に音符を転がす圧巻のグルーブでした。バンド全体の一体感も素敵でした。これまでネットで聴いてたコンボの演奏以上にスペクタクルなパフォーマンス。予想外の感動でした。Youtubeで聴いてるうちに体が熱くなる久々の快感。スローバラードではここまで感動できないな。
ドラムソロの後半でSing Sing Singが始まっちゃうかと耳を疑ってしまった(笑)
13:35 ミュージックエースジャズオーケストラ(滋賀県)
ここもご機嫌になれる曲ばかりでした。特にサンバは最高にご機嫌になれました。
1.. I Hear A Rhapsody / Bob Mintzer
2.. SAMBA DEL GRINGO / Gordon Goodwin
3.. Latin Dance / Bob Mintzer
14:00 グローバルジャズオーケストラ(大阪府) with チャリート&宮崎隆睦
1. Forever
2. Break in The Cloud
1,2曲は枡田咲子さん作曲&指揮、 以後にチャリート(vo)と共演
3. Nica's Dream
4. Sir Duke
5. Never Can Say Good-Bye
6. Just The Way You Are
枡田さんの美しい曲に宮崎さんのアルトソロ、チャリートの歌にもちろん古谷さんのテナーソロもありで、何も考えずに楽しむ時間でした。(笑)
14:35 (招待出演)高砂高校Big Friendly Jazz Orchestra: BFJO
4・ Category 4
このところ、立て続けにBFJOの演奏を聴いていたので、私自身の感動も薄れましたが、さすがの演奏を披露して会場の拍手一段多く貰っていた気がします。今回はソロでの冒険をせずに安全策でまとめたような気配でしたね。5月の姫路ジャズフェスで指導いただいた、守屋純子さんとエリック宮城さんに見つめられての演奏で緊張があったのかどうか。もっともっとソロでもチャレンジして欲しいな、と思います。Category4には管のソロも立てて欲しいなぁ。それとギターソロの音量をもっと上げないともったいないですね。
15:05 (招待出演)甲南大学 New Port Swing Orchestra: NPSO
1・ ♪The Heat's On / Summy Nestico
2・ ♪And that's that / Dennis Mackrel
3・ ♪Darn that Dream / Eddie DeLang
4・ ♪This could be the start of something big / Steve Allen
朝のクリニックも聴いたのと、総合的印象は同じで、うまい。良くまとまっている。でも気迫というか熱情は伝わってこない気がしました。 ホテルの演奏会では最高の演奏になるようなうまさを感じます。青木君のMCは大きく明瞭で熱かったのでしたが・・・青木君のスタイル同様、あくまでスマートな演奏・・・
それで十分という方もいるでしょうが、彼らの目指すものはもっと先にあるものでしょう。そのためにはもっと泥臭くどこをどう主張するのかと考えていくべきなのでしょう。もちろん、このライブはそういうのと目的が違うのですが。でも同じビッグバンドの明大BSSOの5月の演奏を聴いた感じでは・・・
このNPSOの次の定期演奏会は下記。都合つけてぜひ聴きに行きたいです。
Summer Live:7月11日(日)に平生セミナーハウス 13:00開場、13:30開演
15:35 ウエストウインズジャズオーケストラ(兵庫県) with 守屋純子
1・ Day by day
2・ Don't Blame me
3・ Dinner with Friends
4・ Mebius
ここから記録用の電池が切れ、集中も続かなくなって記憶も薄れてきてます…
16:05 サタディナイトギャング(兵庫県)
1・ High Five
2・ Beauty and the Beast
3・ Struttin' with Some Barbecue
4・ Orange Express
16:30 ティッツ(広島県)
1・ Sea Island Samba
2・ Hospital Blues
3・ High Maintenance
17:00 メイトジャズオーケストラ(兵庫県) with エリック宮城,守屋純子,宮崎隆睦
1. Skylark
2. Too Close for Comfort
3. When You Fall in Love
4. Blue
5. On Purple Porpoise Parkway
4曲目のBlueではエリックさんのソフトなバラードが聴けました。この会場で聴くのがもったいないほど素晴らしい・・・(^^;
5曲目の曲名略称でPPPは共演のプロ3人さんのソロも含めてゴージャスなドライブが楽しめました。
Mate Jazz Orchestraの演奏は好きで定演にも何度か行ってますが、今回はプロが加わって魅力が何倍もなりました。演奏してる方も楽しいようでしたね。
最後にアンコールの拍手が続き、演奏追加されたのはメイトジャズの定番曲
Last Waltzでした。
途中撮影した写真はPicasaのここに置いてあります。
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こうやって記録しているうちに気付いたこと・・・
今年はこれだけの曲数53曲?があったのに重なった曲が一つもない(?)こと。これは幹事さんの調整のおかげでしょうか?たまたまなのか??聴く側としては同じ曲があってもそれはそれで楽しめるんですけどね・・・(笑)
それから、会場の周辺の便利なこと・・・
コンビニも会場内にあるようなもの。コンビニやドナツショップ内で食事やお茶しながらも演奏が楽しめるって、ある意味凄い。トイレにまで聞こえているし。そういうフリーで快適な環境。慣れると癖になります。唯一の欠点はスペースビルの壁がガラスなので反響してしまうことですが、その辺は音響屋さんがかなり頑張って抑えているようで、ホールに比べると響いていますけれど聴きづらいほどではありません。この数年間はこのスペースビルでの演奏が定着したようです。
フラットな客席は、撮影ポジションが難しいです。
※パンフレット記載の"Late Night Dinier"作曲者名は間違っています。
× Dough → ○ Doug
作者名ありがとうございます。入力してて、ちょっと気になったんですが、そのままにしてました。
今からの修正大変だ(^^;
カメラポジションと音響ポジションが異なるのでそれを妥協させるのにいつも迷いながらの記録です。
今回は録音と切り離して後ろに立ちました。