クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

『男性は色を大事にしよう! ヌレオチバにならないために。』と熱く語る絹谷幸二さん

2017年10月02日 21時23分42秒 | 美術展
マイクの前に立つや、『私は無口です。』『アトリエでは、話しながら描くことはありませんから。』と言いながら、『マイクが目の前にあるのは、嬉しい。』が合図だったんですね、堰を切る様に次から次へとリズム感よく流れ出てくる言葉。
口で語りながら、それ以上に目でも語る。
いやぁ、画家というより役者です。

昨日、一宮市三岸節子記念美術館で行われた絹谷幸二さんの講演会「画家から見た糖業協会コレクション」。
特別展『名品と出会う -企業コレクションによる日本近代洋画展-』の関連講演です。

昭和18年、奈良興福寺の隣で生まれたという絹谷さん。
高校一年の時に100号の大作を3作、独立展に応募したといいますからすごいです。

『うまい絵にはスモッグがある。』
『心が入らない。』
『手が入っちゃう。』

『絵の世界は、媚びない世界。』

『絵を発表すれば、礼賛とともに批判を受ける。』
『批判は大事、有難い。』
『批判を受け、“なにくそ”が植物と一緒でガァーンと根を張る。』

『動く絵画、3Dの絵画。面白い、迫ってくる、引きずられる、食べられる。だから負けたと思った。』
『でも勝ったと思う。動くのは飽きる。』

『独立(美術協会)の先生は、進取で、大概は人の言うことを効かない、自分の道を行く人。』

『仏像は、ヘンテコには描けない。』

『女流画家。力強い絵画。色彩がすごい。だから色気がある。』

『色は大事。』

『人と動物の違いは何か?』
『人は絵(動かないもの)をじっと見てイメージが湧く、イメージを膨らませる。これは動物にはできない。』
『散歩、自転車でゆっくりと外を動き、目に見えるものをじっと見ること。』
『色を見ることは光を見ること。脳内が活性化する。』

最後の言葉、『男性はヌレオチバにならないように。色を大事に!』

楽しい1時間15分でした。

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