蝶鳥徒然2

自宅周辺で昆虫や鳥達などの自然を撮影

自粛生活・・・蝶の図鑑の紹介

2021-08-12 09:48:53 | 日記

先日トンボの図鑑を載せたので今回は蝶の図鑑など。好きな蝶なのでついつい買ってしまって並べてみたらテーブルが一杯。これでもだいぶ処分しているはずなのだが・・・

まず、一番よく使っているのは 誠文堂新光社 フィールドガイド 日本のチョウ。撮影旅行には持ち歩いている。

2019年に改訂版が出たので買い直した。

浅間山系に高山蝶の撮影に行くことが多かったので 信濃毎日新聞社の 信州の蝶 は愛用していた。本当は改定版が出て欲しい本だが購入層が限られるので難しいかな?

これ以外にも地域限定の蝶の図鑑はいくつも出ているが手元に残っているものは以下。定年後に撮影旅行に行こうと思っていくつも買い求めたがいずれも情報が古いのであまり役に立たず購入まで至らなかったものが多い・・・石川県から上京して居ついてしまったので地元の情報が無く、本なども参考にしていたが、現役時代はやはり時間がなかなか取れず思う様に撮影に出掛けられなかった。

蝶やとしては持っていないと・・ということで 2006年学研発行の 日本産蝶類標準図鑑。個体変異など紛らわしい時などに利用していた。分布や食性などについても利用していた大事な本。

隣の1997年東海大学出版会発行の 日本産蝶類幼虫・成虫図鑑Ⅱ シジミチョウ科 も、ゼフィルス大好き人間としては必需品。

次の本は昭和47年に購入した保育社の図鑑2冊。右の原色日本蝶類図鑑は昭和29年に初版が出たもので学生時代には大変お世話になった愛用図鑑。(沖縄変換前は日本産蝶類も180種くらいだったと思うが、沖縄返還で240種ほどに増えて、いつか撮影に行きたいと思っていた。高校時代は地元中心に120種以上は採集していたと思う。定年後にようやく念願の石垣島中心に撮影に行くことができた)。図鑑の方は、社会人になって写真撮影を始めてすぐに買い直したもの。実は初版に近い横山さんの名文の本を持っていたはずなのだが・・見つからず。

生態図鑑の方もトンボと蝶とカミキリ編が出て3冊とも購入している。今となっては生態写真の印刷も画質も悪いが、生態写真が少なかった時代で自分にはかなり刺激になった。

次の本は私の大好きな日本産ゼフィルス全25種を撮影した素晴らしい本。何度も眺めていつか自分も撮影したいと刺激された本。1998年株式会社クレオ発行の ゼフィルスの森 。蝶大好きな方に何冊か購入してプレゼントした覚えがある。

もう一つは 昭和60年保育社発行の 日本の高山蝶 。絶版になっていたので古書店から購入。会社時代の同僚の渡辺さんの弟さん(康之さん)が撮影された大作。数年前にブータンシボリアゲハの再発見の番組でも拝見し、後日、国王から東大に寄贈された標本を見に行きました。

撮影に行けない時に眺めている図鑑以外の本もたくさんあるが・・・大半は処分してしまった。早く普通に撮影に行ける日が来ることを願って体力維持に努めようと思っている日々です。当分自粛生活です・・・

 


自粛生活から・・・トンボの本

2021-08-04 06:32:22 | 日記

昆虫少年だった幼い頃からトンボは遊び相手だった。親の転勤で東京から石川県と移動しても、常に昆虫は周りにいて近所の子供たちと遊び続けられた。標本を作る様になってからは、トンボは色が残らないことや管理が悪いとすぐ腹部が落ちてしまったりで、蝶や甲虫が中心になり、保管の関係で三角紙に入れて乾燥させておく蝶に中心が移った。大学で東京に出てからは自宅に残した標本の管理ができず夏休みに戻ったときに全て虫にやられたのを見て標本作りはやめた。大学時代に研究室の助手の方から学会発表用のスライド作りのための写真の手ほどきを指導されて以来、昆虫も撮影が中心になって今に続いている。入社後も撮影現像技術を持っていたので学会シーズンには周りから重宝された?今では機材もどんどん進歩して、特に接写用の機材は今は手作りしなくても良いものがたくさん出ている時代となった。逆に手作りの楽しみが少なくなったかもしれない。その分本来の撮影に打ち込めるのだが・・・

1年以上続くコロナ自粛と腰痛の悪化で、ほとんど自宅周辺の撮影に徹してきたが、流石にこのところの感染爆発状況で、近所に出るのもだんだん気がひけてきたので、今までの様な連日ブログ更新は続けられないと思う。

トンボの話に戻ると、小さい頃から図鑑を眺めるのが好きで、学生時代はアルバイトのお金が入ると図鑑を買い求めていた。だいぶ処分はしたがまだたくさんある。その中でトンボの関係のものを一部紹介する。

一番最近購入したのは 東京都のトンボ でまだ発行されたばかり。この本はよく出来ていて今まで疑問だったこともよくわかる優れた本!

隣の日本のトンボは最近改定されたが、改定前の2012年発行のもの。ちょっと買い直すのは辛い金額なので・・・今名前を特定するために一番使っている図鑑。

赤トンボの仲間を特定するのに使っているのはこちらトンボのすべて。胸の模様と羽の模様で識別できるのだが・・悩むことも多い。同様ににヤンマやサナエ、イトトンボの紛らわしい仲間も識別方法が図解してある。生息場所ごとに並べた図鑑なので撮影対象を探すときにも参考になっていた。2006年発行。

昭和44年発行の保育社の生態図鑑。もう色褪せしているが当時は頻繁に眺めていた。子供時代は保育社のいろいろな図鑑には大変お世話になった。学生でもなんとか購入できるレベルの価格だったのでお金が入るとよく買っていた。最近はさすがに思い出せなくなっているが当時は図鑑のどのページのどこに載っている何々と言えるくらい繰り返し読んでいた。特によく熱を出して学校を休むことが多かった子供時代はいつも枕元に図鑑があった・・・まあ、昆虫採集のおかげで体は徐々に丈夫になっていった様に思うが・・・

昭和60年発行のトンボ王国も読み物としては面白くて当時は何度も読み返していた。

やはり今でも普段あまり見かけないトンボを見るとワクワクするが、飛んでいるトンボを撮影するのは大変で、いつも悔しい思いをしている。トンボの撮影をしている方々には敬服している次第。たまには長靴や胴長を履いて本気で撮影したいと思うこともあるのだが・・・


140MHz帯ヘッドアンプ試作・・スペアナ画像追加

2021-06-23 16:12:56 | 日記

試したいことがあって30年ぶりくらいに物置からアマチュア無線機を引っ張り出してヘッドアンプを試作してみた。中国製の掌サイズの高周波のスペクトルアナライザーが1万円以下で買えるので、それを入手したことがきっかけでちょっと火がついてしまった!ついでに同サイズのベクトルネットワークアナライザーも購入してみたが、すごい技術だ!開発者達に敬意を表する次第・・・当時悪戦苦闘しながら手作りの簡単な測定器類でカットアンドトライで作っていたことが信じられない。ついでに携帯電話やWifiの発達で高周波用のアンプICが大量生産された結果20dB以上の増幅用ICが小さくておまけに数百円で購入できるようになっているのがすごい。ということで今回は2mバンドのヘッドアンプを作ってみた。

初段が近接する無線で飽和するのが嫌だったのでトップにLC2段のバンドパスフィルターを作った。0.8のメッキ線やエナメル線を6φのドリル刃に7回巻きつけて直列に40pF前後?のトリマーコンデンサ(当時購入した手持ち在庫で規格は不明)をつけて両面プリント基板や銅板を使ってシールドして購入したアナライザーを見ながら調整。簡単に最適なところに調整できた。

トップのバンドパスフィルター部。設計範囲に入ったので翌日きちんと組み直したが写真は撮り忘れた・・・

アマゾンで買った中国製の広帯域アンプ部分。アナライザーで調べたところ140MHz帯で30dB弱のゲインがあった。千円ちょっとで買えるのは信じられない時代だ。

実験用にバラックで組んだ状態。

アナライザーで調整して全体のシールドを強化して、ケースに入れてとりあえずまとめた。S/Nも見てみたが思ったほど悪化していなかったので満足。電源は今後どうするか検討予定。DC-DCでリチウムイオンから持ち上げてみたが手持ちのものではノイズが酷いので今は9Vの電池直結で済ませている。

実際に数mwの調整用発振器を部屋に置いて、ヘッドアンプを広帯域レシーバーに取り付けて近所を歩いてみたが感度は十分稼ぐことができていることがわかったので、あとは実際に使用目的に合うかどうか後日確かめる予定。

ストロボが邪魔な映り込みになったが、スペアナの画面を参考に添付。

無信号時

手持ちの発振器で帯域内に信号を出してみる。

ヘッドアンプを付けた状態。

フィルター帯域内のバックグランドノイズも持ち上がるが信号分が十分持ち上がっているので良しとしている。

 

 

 


VT52sアンプの顛末・・・改造

2021-06-19 20:21:14 | 日記

娘にあげた6CA7s真空管アンプが急に音が出なくなったとのことで引き上げて修理。前段の12AX7のMT管ソケットが接触不良だった為交換。40年前に使っていたソケットの再使用だったためバネが弱っていたと思われる。手持ちの当時の未使用の在庫と交換して直ったが、その時にテストで出した音がとても良い音だったので、現在使用中のVT-52sアンプの音が見劣りして、急遽改造することにした。違いは出力トランスがVT-52は旧タンゴのU-808で、6CA7sの方は手持ちが無かったのでイチカワのITS-20Wを購入して使っている。半世紀前の出力トランスと現行のトランスでは性能も違うだろうと思って急遽発注して交換してみたが外れ。老化した耳では多少音の違いがあるがあまり大きな差がない。NFは外してテストしているがあまり変わらない。その他の大きな違いは前段の双3極管で、VT-52は12BH7Aで6CA7は12AX7。製作した時は取り替えながら試したはずなのだが・・・?

気を取り直してもう一度双3極管を12BH7A,12AX7,12AU7の3本で差し替えて試してみた。もちろんゲインが大きく変わるが同じ音量に調整して聴き比べて、やはり12AX7が断然相性が良かった。ただ差し替えただけなのでバイアスも負荷抵抗も合っていないがとりあえず6CA7sアンプと同じような音が出てくれたのでホッとした。しかし未調整なので、前段で音量をあげていくと飽和して歪みがひどくなるのでとりあえずNFをかけて歪み音を無くした。

改造後の全体。

トランスは新しいイチカワのものに交換。

前段は手持ちの12AX7に交換。

NFはテスト用に元々ON/OFFできるようにスイッチをつけていた。12BH7Aの時は聴感上はあまり大きな変化が無かった(オシロで見る特性はNF時は高域も低域も伸びてはいた)が、今回は結構差が出るので近いうちに前段の負荷抵抗とバイアスの関係を最適化しておくつもり。

カバーを掛けてとりあえず終了。今までの音の不満が解消されてしばし音楽鑑賞。昔使うのをやめた理由のオーケストラのフォルテ時の音の痩せ現象は今回の製作では電源強化のおかげか今のところ起きていないのでとりあえず良かった・・・

結果シングル用の出力トランスが2個余ることになったので、もう真空管アンプの製作は打ち止めの予定だったが、そのうちに次の製作に入るつもりになってしまった。6GA4かKT883結sなどで検討中・・・しかし、どこで使うのかという置き場所についての問題も残っている・・・

 


真空管アンプ製作・・・VT52シングルアンプ

2021-03-20 10:02:01 | 日記

ここ数年物置の整理で大きなジャンク箱から真空管アンプ系の重い部品を眺めていて、結局3台の真空管アンプにまとめた。6GA4s/6CA7の3極管接続s/6RA8ppと作ってきて、どうも最初に作った東芝の3極管6GA4の無帰還シングルアンプの音が老化した耳では少し物足りないので色々と改造してみたがしっくりこない。思い切って学生時代に友人からもらって使っていたVT52が残っていたのでシングルアンプに作り替えてみた。当時作ったアンプではオーケストラのフォルテで盛り上がるところで音が力抜けするようなところがあり、小編成の曲を中心に聞いていた。今回作り直すにあたり、当時より電源が強化されていることと、ドライブ用に12BH7Aがあったのでこれで2段増幅してドライブを強化した。この方法が良いかどうかはわからないが今のところドライブの球と回路を変えてみた中でこの方法に落ち着いた。出力トランスは相変わらず手持ちのタンゴのU−808。直熱管なので、ヒーターは直流点灯にすることも考えたが、作ってみて特に交流雑音の問題も出なかったので、交流6.3V点灯のまま使っている。

真空管はSYLVANIA製のVT52(戦前の球?)で、当時自宅でメインで使っていた球。後にV-FETが出てきたときにヤマハの素子を購入して作ったアンプの方が高域が綺麗に出たので、その後は真空管はお蔵入りしていた。最近老化で高域の聴力が落ちたので気にならなくなり、元の真空管アンプに戻ったというところかもしれない。

6GA4sのレイアウトのままで、真空管とソケットを交換して回路変更して出来上がった外観

高圧整流用のチョークトランスを取り外して、FETによるリップルフィルターに変えたため穴が残っている・・つまみが2個あるのはペア管を使っているわけでは無いので、ボリューム調整は左右独立して設けている。

いつものようにリードのケースをかぶせると外観は3台とも同じになった。

音はというと、半世紀前の球とは思えないほどで、今まで作ったアンプの中でも一番かもしれない。おかげで60年代のJAZZから現在のJAZZ、クラッシックまで楽しく聴けるようになった。

念のために発振器とオシロスコープで確認してみたが低域から高域まで思ったより伸びていた。矩形波入力でもリンギングや鈍りの問題はなく、やや出力が飽和するポイントは早めだったが、自宅の10畳まで聴くには十分なレベル。とりあえず改造目的は達成でき、いろいろなジャンルのCDを聞いてみたが十分楽しめるようになって一安心。本来はどこで飽和しているか見つけてバイアス電圧と負荷抵抗を調整して伸ばせばいいのだろうが気合が入らずやめた。

3/21 追記: 最初に組んで音出しした後に、負帰還をかけて特性を改善したが、どうも負帰還後の音が現代風の音で、最初の感動が無い。いろいろ考えて負帰還を外して素の音を出してみた。やはり老化した耳でも心地よく聞こえることがわかり、結局無帰還で使うこととした。矩形波を入れてみても立ち上がりが丸くなるだけで不要なリンギングなど出ていないことが確認できたので、当面これにて終了とする。