物置に入れてあった40年以上前に作った真空管アンプの残骸達を整理して処分しようと並べていたら
少し手直しすれば音が出ることがわかり、とりあえずバラックで組んで色々な組み合わせで試聴して見た。
色々と真空管を取り替えて試して見ると、初期の頃に制作した東芝の6GA4という3極管のシングルアンプが
意外と良い音で鳴ってくれたので、本気で作り直すことにした。
出力は最大でも3W位なので、大きな部屋で今風の低能率のスピーカーでは物足りないが、我が家の環境では問題ない。
ケースだけは新調し、部品は40年前のものをほぼ流用し、一番シンプルな構成の、
初段を12AX7の半分を使って6GA4をドライブする方法とした。
NFをかけないで音を出して見たが、これがなかなか素直な音で気に入った。
オシロで波形を確認したが悪く無い。交流雑音を心配したが全く問題なかったので配線の手直しも無し。
ということでフィードバック無しで、12AX7を予備球と交換しながら、
聴感上良さそうな組み合わせを探して調整完了。
状況によってはもう一段増幅する予定で予備の真空管ソケットを付けておいたが不要となった。
心配は6GA4の予備球が無いこと位。その時は手持ちGT管の3結で対応かな。
というわけで半日配線と調整に費やしていたので鳥の画像は後日アップ予定。
月末まで試行錯誤の予定だったが最初の構成で満足してしまったのでこれにて終了。
今日の成果
カバーを外した状態
カバーを被せて完成
しばしCDを鑑賞したが、古いビクターのミニコンポ用のチェリー単板でできた小型スピーカーとも相性が良く、とても良く鳴ってくれた。
このセットで当分楽しめそうだ。
2020年暮れに 6CA7 3極管接続のシングルアンプを作ってみた結果、高域と低域のキレが違い現代風の音がするので、6GA4アンプも多少帯域を伸ばしておいた方が良いかということで、6GA4の方も軽く負帰還をかけてみた。音色はあまり変わらなく柔らかな音がしている範囲で止めた。もう少し深くかければ音質は変わると思うが・・・改めて6CA7の3極管接続シングルアンプも巷で言われているほど悪くはなく、歯切れの良い音が出ることがわかった。柔らかい音を追求される方には向かないかもしれないが。ただいずれも老化した耳と我が家のシステムでの評価なので参考にはならないと思われる。それでも聴感上の真空管アンプの違いは大きくこれはこれで楽しい世界・・・と再認識。
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