世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

人工美

2017-10-16 04:18:44 | 黄昏美術館


グレタ・フライスト

原題「自画像」


これは、霊的技術を弄して女性の肉体を改造した例である。

昨今、このような肉体をした女性が多いが、これは男が女性を自分の好みのとおりに改造した結果なのである。

細くきゃしゃにし、子供のように幼げにする。くびれは深く、乳房の形も愛らしい。

女は子供のように馬鹿で、男の扱いやすいものであればいいという、これは男の欲望の姿なのだ。

こういう肉体をしていると、女性は苦しむ。

自分の肉体が、あまりにいやらしく見えるからだ。

本当の女性の肉体は、もっとまろやかで、誇りを感じさせるものである。ふっくらと肉がつき、人を愛するのための豊かな心があることを自分に教えている。

こんな体をしていると、子供を生むことすら痛い。脂肪の少ない体をしていると、愛情も浅くなる。

人間は、人間の造形に口を出すべきではない。

自分のエゴが必ず混じるからである。もっといい男にもてたい。女を自由にしたい。そんな身勝手な欲望で肉体を作る時、人間は見るも無残なものになる。






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