安彦良和
原題不明。
有名な日本のアニメーターの絵である。知らない者はまずいまい。
シャアというキャラクターは、男前で人気があるが、完全な偽物だ。人間が、人工的に男前を作ると、だいたいはこういう感じになるという、典型的な例を描いている。
こういう絵は、人間が描きやすいのだ。
すんなりした美形だ。何かをやりそうな雰囲気はある。だが、目つきが嫌らしい。普段は目を隠しているのは、おそらくそのせいだ。
私室では、わけありで、頭の弱そうな女をそばに置いている。意味深だね。
普段こういうことばかりしているからだ。
いやな感じで拾ってきた女を私室に引き込んでいる。そして重要な目的を果たす。女には、それなりのことをしてやる。でなければ、ただの、スケベになるからだ。
自分をいい男にしたい馬鹿男が、いい感じでなれる男前というものが、シャアなのである。
タイトルの意味は、顔と中身は全然違うという意味である。細身の筋肉質な体形の中には、とんでもなくちびなブ男がいるのだ。