辛そうですね
辛いですか
大きな壁が立ちはだかって
一歩も動けませんか
壁は そろそろ自分自身と
話をしなければならない
時がきたという印です
たいして疑問を持たずに生きてきた
自分というものについて
深く考え直さねばならない
どこが悪かったのか
何を改めねばならないのか
何をするべきなのか
チョウチョウのように着飾って
ひらひらとうろつくだけでは
だれにも何も伝わりません
本当のあなたは何をしたいのか
何を求めているのか
ちゃんと考えているのですか
氷のような手で魂をもてあそびながら
こざかしい技と力だけで
すべてをつかもうとしてはいませんか
乗り越えられないのは
やり方を間違えているからです
正しいことを学びなさい
余計なものを脱ぎ捨てて
本当の心で飛びなさい
その時 初めて
すべては何のためにあったのか
あなたにもわかることでしょう
(花詩集・8、2004年1月)