あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

お前がいうな

2009年08月06日 21時56分28秒 | 国際
 基本、欧州は日本人を野蛮な人間だと認識しているのではなかろうかと思う。
 例えば、生け造りの伊勢海老の料理とかが、欧州で調理禁止になったりしている。わざわざ海老にも痛覚があるという事を証明し、生け造りはいたずらに苦しみを延長している。殺すなら一思いに殺せと主張するわけだ。

 鯨もそうなんだが、どーも、動物に関する可哀相の感覚が、あっちの人と俺(日本人)とはずれているような気がする。

 俺の個人的な感覚で、これが日本人全体で共有できている感覚なのかは大いに疑問なんだが。俺は、害をなすものと食うものは殺してもかまわないと思っている。
 ドジョウ鍋みたいに、生きたドジョウと豆腐を一緒に煮て、煮えたぎってくるとまだ冷たい豆腐の中にドジョウが逃げ込んで、そのまま絶命。その豆腐+ドジョウがなかなか美味であるとか、犬食をする韓国で、犬を苦しめれば苦しめるほど美味しいとか、生け造りもそうだが、業が深い料理だとは思うものの、許容範囲だったりする。

 どれぐらいの許容範囲な意識かというと、

「残酷だとは思うが、食べるんだしまだ許せる」

 ぐらいの感覚である。


 だから、どちらかというとイギリスのベンソンっつー名前のコイが死んで悲しむ彼らの気持ちが、俺にはよくわからない。
 いやまあ、イギリス全土で愛されていた、英国一巨大なコイが死んで、悲しむというところまでは理解できるんだが…。

 問題はなんで、そのコイが死んだかというところで。

 【MHK】イギリス人が語る「我が国で最大のコイ、ベンソン死す」





 基本、イギリスの釣りはキャッチ&リリースで。大物がかかったらそのコイに名前をつけたりするんだな。
 んで、この英国最大のコイ、ベンソン君は、13年の生涯のうち、63回にもわたって釣り上げられている。

 食わないものを遊びで釣り上げているわけだ。
 まあ、釣りで、キャッチ&リリースを否定するわけじゃないけどさ…。ほどほどって言葉を知らんのか。(ほどほどは日本語だし)イギリス人は知らないかもしれんけど。

 当然、こんなけ何回も釣り上げられるんだから、コイツは執拗に狙われているわけで。それこそ可哀相だという感覚はないんだろうか。
 こんなの死んで当然だろ。むしろよく13年ももったもんだ。

 で、自分達で殺しておきながら、イギリス人達はそいつの死を悲しむのだ。それが理解不能。
 こいつらにとっちゃ、きっと出来のいい玩具が壊れた程度の認識なんだろうか?鯨や牛よりよほど可哀相な気がするんだけど。

 それでも。基本的に俺は、イギリス人が執拗にベンソン君を虐待している事を責めたり、釣り人を責めたりは絶対にやらないと思う。
 じゃ、なんでこんなエントリを書いているのかというと。

 お前ら日本人の生け造りとかにはものすげー野蛮人扱いのクセに、そのダブルスタンダートはなんだと。お前が言うなと。
 食わない・害をなさない生き物を虐待するだけっつーのは、日本人が骨も残さず利用しつくす鯨漁とか生け造りの魚とか、そっちよりも上等なもんなんかと。

 そんな気がしたからなのであった。
 なんかある程度の先進国っつーのは、どこの国も二枚舌な気がするよ。俺は嫌いだ。日本はどうなんだろうか。やっぱり、二枚舌なのだろうか…。それとも、万物に神宿るという思想を持つ日本人とその他の国との、単なる価値観の違いなんだろうか。