【財経】スイス政府の決断、非正規ダウンロードでも合法
http://www.zaikei.co.jp/article/20111206/88721.html
「これまで記録メディアに新たな技術が誕生する度、都度『不正使用』されてきた。これは進歩に対して支払う対価なのである。新技術をアドバンテージとして活かせる人が勝者となり、この進歩に取り残されて旧来のビジネスモデルに従い続ける人は敗者となる」
http://www.zaikei.co.jp/article/20111206/88721.html
「これまで記録メディアに新たな技術が誕生する度、都度『不正使用』されてきた。これは進歩に対して支払う対価なのである。新技術をアドバンテージとして活かせる人が勝者となり、この進歩に取り残されて旧来のビジネスモデルに従い続ける人は敗者となる」
…と。言う事なのだそうだが。
まあ正直ほんのちょっぴりだけ、正論なのかなと思う部分もあるものの。詭弁でしかないよな。
これは、言わば「泥棒を肯定した」と言っても過言ではないだろう。非正規ダウンロードされる側の立場がわかっていれば、こんなアホな事は言えまい。
真の「新技術に対する対価」とは、「新技術の開発設備投資費」でなければならない。少なくとも、供給元が潤うカタチをつくらなければ、発展はなくなってしまうであろう。
俺ら地球人は大恐慌の最中を生きているわけだが。
それで感じることは。
「成熟した消費ができる大衆こそ正義」
であると言う事だ。アメリカが何故に、現在の地位を築けたのかと言えば、旺盛な消費力が一番にあがる。
優れたものを作るところよりも。消費してくれるところの方が偉いのだ。中国が今、これだけ偉そうにできるのは、「消費地」として無視できない存在になりつつあったからだ。
ま、今後、土地バブルも崩壊した事だし、あの国はどんどん、一昔前の日本のように、需要は細っていく。いつまでも周辺が尊重してくれるとは、俺は思えない。
日本で、マンガ・アニメ・ゲームがこれほど成熟した背景には、これらの巨大な市場が日本にあるからだ。ようするに消費者が一番偉いのである。
スイスはアホな事をやった。
かの国では、ダウンロードできてしまうコンテンツ市場は成立すまい。韓国でなぜ、オンラインゲームが流行ったか、理由がわかるだろうか。日本のようなパッケージ販売で儲けがでないからだ。みんな違法でダウンロードしてしまう。
タダでダウンロードできてそれが合法なら、賢い者とは、お金を使わずにマンガやゲームを楽しむ者達となってしまう。
ま、ただスイス政府を「ちょっとだけ正論だ」と言ったのは。
「時代遅れの技術にしがみついている人々は滅びる」
と言ったくだりだ。
個人情報を気にすればGoogleマップは生まれないし、著作権法を気にすればGoogleBooksは生まれない。名誉毀損を気にすれば2chは運営できないのだ。確かに新技術をメリットとしてビジネスに活かすのは賛成だ。
日本の出版業界が流通をガメてて、自分達を通さねば商売ができないように取り仕切る形は、もうビジネスモデルとしては厳しい。同じことが芸能界でもゲーム業界でも言えるだろう。
リスクをとって、新たなビジネスモデルを構築していく気概は必要だ。
電子書籍、高すぎるんだよ。流行るわけないやん。結局、どこも幹部たちは自分の高給を維持する為に、一般顧客やら下請け孫請けにコストを押し付けるし、自分達は極力リスクをとらない。
そういう意味で、スイスの決定はちょっとだけ正論なんだろうけどな。
でもな。泥棒を肯定したらあかんやろ。こんな事をやってると、スイスでは国内で何かしらクリエイティブなモノが出てこないのであろう。
堕ちるところまで落ちるのう。
スイス銀行みたいに今回も成功できると思ったら大間違いだよ「泥棒を絶対的に守る」スイス銀行よ。
スイス銀行で犯罪者をかばってみたり、知財の無料ダウンロードを肯定してみたり。国家ぐるみの、まさに泥棒国家だわ。
民間防衛