続・野田はウソつきじゃない

　数日前、こんなエントリを上げた。

【拙】野田はウソつきじゃない
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/42ca1b03f6cd3f2cc1a6070cc7063550

野田は、みんなが納得できる道を模索しているうちに期を逸してしまう為口だけなのだ。

　すると、案の定というか、こんなコメントがついた。

Unknown (ふふ) 2012-11-05 23:29:06
何もできないことを、嘘つきという。

Unknown (コメダ) 2012-11-06 09:00:03
言うだけで結果何もしてないんだったらうそつきですわ。選挙前の白アリ演説にしても彼はその時点では自分は正しいことを言っていると思っているタイプです。鳩山、菅と似ています。民主党はこんなんばっかですけど。

　すんごい気持ちはわかるんだけど。
　でもやっぱり野田は嘘つきじゃないと思うのだ。
　やれない事は口にしない。彼は、常に観測気球を打って、決定した時だけ口にしてきていると思う。

　それ故に、財務大臣時代も「おはようからおやすみまで暮らしを見つめるライオンのような財務大臣」と俺に皮肉られるのである。
　だって何もやんないんだもの。

　解散だってそうである。
　彼は、ガンとして解散に関する情報を口にしない。ただ主語もなく「トラストミー」としか言わないのだ。
　「「近いうち」を約束したのは谷垣元総裁だから、安倍新総裁に変わったのだから無効である」と、輿石が述べている事にすら、沈黙を守っているのだ。

　「近いうち」は無効だから、任期全うでもＯＫとすら思っているかもしれないが、それを口にすると致命的に叩かれるから言わない。
＃そうでなければ、解散後にあるであろう来年度予算の話なんかしないはずだ。

【つべ】『国民をだました野田総理、来年度予算も...①』小野盛司　AJER2012.10.15(3)


　竹島だって尖閣だって、彼は「毅然とした態度を取る」とはいうものの、その具体的内容には触れない。なら嘘をついているとは言わないではないか。

　俺は、マスコミは信用できないと思っている。
　だが、マスコミが簡単に嘘がつけるとは思っていないのである。

　俺は時折こう主張する。「彼らマスコミは本当の事を喋っているが肝心な事を口にしていない」…要するにそういう事だ。

　総理には黙秘権があるのである。

　そんな訳で。
　彼の周辺の「解散予想」は全部信用できない。
　だって、野田総理本人の口から出た話ではないのだもの。

　ちなみに。先日「首相周辺の誰かさん提供の情報」では「11月20日に解散を固めてる」って記事が出てたんだよね。

【週間文春】“ひきこもり”野田首相は燃えつきか、死んだふりか(11/8)
http://blogos.com/article/49847/

首相に近い議員は「今は与党にも野党にも死んだふりだ。ASEAN外遊からの帰国後の11月20日に解散する決意を固めている」

で、次の日の読売が、

【政治】野田首相、年内解散を検討…ＴＰＰ参加表明の直後に
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1352406766/

複数の首相周辺や民主党幹部が明らかにした。１１月下旬から１２月中旬に解散し、投開票日は１２月中か年明けの１月が有力だ。

　文春の記事が嘘にならないようにさり気なく12月中旬まで幅をもたせている。
　こんなの誰が信用できるのよ。


　繰り返し言うが、野田は嘘つきではなかろう。
　強いていうならば民主党とマスコミが一生懸命責任の所在を曖昧にしているのである。ある意味、鳩山や菅の方が潔かったとも言える。

　「嘘つき」にレベルがあるとすれば、野田の方が菅や鳩山よりハイレベルと言えるだろう。



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