あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

デフレの猛毒

2013年04月03日 22時07分03秒 | 政治(安倍政権)
【覚書】欧州首脳陣、ユーロ圏の失業率が史上最高で茫然
http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/e/2f48a6de3fa4d5c53214d582ee655820

 久しぶりに、覚書さんとこから。ユーロ圈ネタ。
 ご存知の通り…かどうかはわかんないけど、ユーロ圈は崩壊の危機に瀕しているといっても過言ではないと思う。
 今、日本のクソマスコミの報道では、円安デメリットに関するものが花盛りだが、基本的に通貨安はメリットの方が大きい。外国の商品が高ければ自国内に雇用が発生するからである。
 ユーロ圈はなにゆえ、このような意味不明な失業率になっているかと言うと、ユーロ圏で失業率が恐ろしく低いドイツとかと通貨が共通であるため、為替安ボーナスがないからだ。
 通常、これだけでも大ピンチで、各国は景気を下支えする為に財政出動を余儀無くされるはずなのだが、やはり通貨が共通の為、各国に自由な通貨発行権がない。そうなると、できるだけ歳出を削減して赤字幅の圧縮を図るぐらいしかなく、より景気は悪化していく。

"The authorities keep saying there is going to be a recovery in the second half of 2013, but do they really believe their own story any longer?" said Marchel Alexandrovich, an analyst at Jefferies. "The risk is a Japanese-style situation where there is just no growth and debt dynamics get worse."

「当局は、2013年下半期には回復するし、とか言い張ってるけどさ、あいつら自分が喋ってる内容をほんとに信じてるわけ?」
「日本みたいな、成長ゼロで債務ダイナミクスだけ悪化するって状況になっちゃうぞ」
ジェフリーズのアナリスト、マルセル・アレクサンドロヴィチ氏はそう言いました。

 この記事でも紹介されている通り、この状況は日本の橋本政権以降に酷似している。ユーロ圈がやってるコレは、明らかに「デフレ促進策」である。

 この記事を見て、俺は

「ああ、日本ってのはものすごい国だったんだな…」

 と思った。
 日本は、このデフレ促進策を15年も続けてきたのである。
 せっかく三大ハードカレンシーの1つである強い「円」という通貨を持ちながら、やれるのに財政出動を故意に抑えつけ、円はずっと独歩高…。

 そして、この状況にあるにも関わらず、GDPを拡大し続けてきたのだ。
 民主党政権でむちゃくちゃにされてしまったけどな。

 その日本の前例が、ユーロ圈に「やりゃーできるんじゃねーの?」と幻想を抱かせてて、その結果がコレなんじゃないのか?と思う。
 デフレ時にデフレ促進策を打って、GDPを拡大するとか普通できねーよ。

 この記事は、日本だからこそ可能だったことをやろうとした「普通の国」が、どんな末路を辿ろうとしているのかが、見て取れるような気がする。

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プロパガンダの啓蒙

2013年04月03日 21時53分17秒 | 特定亜細亜
【産経】第3部 プロパガンダ戦争(3)「田中上奏文」の悪夢再び
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130403/chn13040310000003-n1.htm

 ここんとこ、産経新聞はプロパガンダを積極的に解説している。
 なかなか興味深い事だと思う。基本的に日本人は、相手が嘘をついている時は、その嘘の主張を受け入れて検証し、自分が潔白であることを証明しようとするからだ。

 その末路が、上記記事、田中上奏文の結果だ。
 田中上奏文は偽書である事が中国国内でも報じられているにも関わらず、国際社会は「日本が世界征服を目論んでいる」という中国のプロパガンダを信じる事になるのだ。

 中国はあの頃からスタンスが変わらない。
 南京事件だって、日本が真贋の検証をするから、「少なくともなんかあったに違いない」と見られるのである。一般中国人死者30万人説とか誰も信じてなくても、中国は一向に構わないのだ。従軍売春婦だってそうだ。あれだって、朝鮮戦争時に自分達がやってた蛮行を「日帝のせい」にしているだけに過ぎない。

 中国は、自国を正論で批難された時、脊髄反射的に明確な「嘘」で反論する。
 俺は、中国のみっともない脊髄反射を見習えとは思わないが、明確な否定と、そういうプロパガンダを糾弾する姿勢は、もっと政府が国際的に見せるべきだと思う。

 でなければ、中途半端な物言いは逆効果だろう。
 第1次安倍内閣の、従軍売春婦に対する「狭義の強制はなかった」なんかは、その最たるものであろう。「あの主張は全部嘘ばかりじゃないか。決定的な証拠は何一つない!」ぐらい、言ってやればいいと思うのだ。


 で、まあ話は逸れてしまったのだけど。プロパガンダの話。
 結局、プロパガンダなんぞをやってくるならば、真っ向から叩き潰すのが吉なんだけど、哀しいかな、日本人のサガでな、「これは本当の事なんだろうか」と、まず真贋の確認から入ってしまうのだ。これは致命的に後手だと、俺は思う。

 でも、そんな日本人でも相手が詐欺師である事が最初から分かっていれば、心理的にも相手の主張を真っ向から否定しやすい。
 だから、「中韓がプロパガンダをやりまくる国である」と啓蒙するような事は、近年日本のマスコミはやってこなかった。それをやったら日本人を騙して日中韓友好なんてモノは成り立たないからだ。

 が、産経新聞とはいえ、こんなに毎日プロパガンダの特集を組むんだぜ?
 時代は変わったなぁと。思うのである。

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