朝日新聞とは相容れない

後藤健二さん妻「夫を誇りに思う」 支援団体通じ声明【イスラム国】
http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/01/wife-of-kenji-goto_n_6589524.html

　昨日、イスイス団に拘束されていたジャーナリスト、後藤氏がとうとう殺害されてしまったという情報が流れた。

　順番としては。
　俺はこの、後藤さんの妻の手記をまず読んで。
　続いて、この後藤さんの母の記事を読んだ。

【朝日】「憎悪の連鎖になってはならない」　後藤さんの母
http://www.asahi.com/articles/ASH212R1KH21UTIL00G.html

　この記事写真満載（朝日の記事に出てるのは１枚だけ）である。かなりツイッターで流れている。

　どの写真からも、その深いであろう悲しみは伝わってこない。
　実の息子や、最愛の夫が、ああも無残に殺され、その生々しい画像が公開されたのだ。
　普通は、エントリ冒頭の妻の反応ではないかと思う。

　俺は、あまり「普通」と言う言葉が好きではない。
　普通ってのは、主観的なものであって、俺の普通は相手にとって普通ではないかもしれないからだ。
　普通という言葉を使うと、「俺の普通はこうだ。お前はそうではないのか」と言っているように思うのだ。そして、「普通でないのなら非常識である」と言外に匂わせているような気がするのだ。

　が、俺はあえていいたい。後藤夫人は普通であると。

皆様おわかりいただけるように、私たち家族にとってとても困難な時です。メディアの皆様、どうか私たちのプライバシーを尊重し、夫の死を受け入れられるまでの時間をいただければと思います。

　この時期、メディアに積極的に出ようとは普通は考えられないだろう。
　信じたくない気持ちも、あるに違いないと思う。自分の身内に同じことが起こったら…と考えると、その心理状態は想像を絶している。

　それが、後藤さんのご母堂はどうであろうか。
　「気丈な態度」と言えばそうなのかもしれないが…。薄く笑顔すら浮かべているように見える。
　メディアを自宅に入れて、完全に準備万端で遺影やら仏具が並べられ、子供の頃、後藤氏が書いたと思われる絵を添え…。

　　　　　

　久しぶりに、心底気持ちの悪いものを見た。と思った。
　これを報じる朝日新聞も、読者に言い知れぬ嫌悪感を抱かれるとか、思わなかったのだろうか。これが感動を呼ぶとでも思ったのだろうか。

　お前ら絶対おかしいよ！

　絶望的に相容れないモノを見た時の顔で、俺は心中で絶叫した。

　不謹慎だと思わば思え。
　死者を冒涜するようなエントリなのかもしれないが…。ご母堂。石堂順子さん、あなたは本当に、息子さんの死を冒涜していないのか？


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