昨日の続きです。
〇海岸災害復旧工事について、ご報告いたします。
6月3日に、福島県事業ではございますが、浪江町海岸災害復旧工事の安全祈願祭と着工式が棚塩地区で執り行われました。この工事は、東日本大震災の津波によって被災を受けた、棚塩地区から中浜地区までの延長約2.5kmにわたる海岸堤防等の復旧工事で、堤防の高さを6.2mから7.2mにまでかさあげすることで、帰還する住民の方の安心が高まり、津波被災地区の新たな復興の姿が見えてくるものと期待しております。
〇放射線健康管理について、平成26年度に実施した内部被ばく・外部被ばく測定、及び甲状腺検査の状況について、ご報告いたします。
まず、ホールボディカウンターによる内部被ばく検査についてですが、検査は、町、県、協力医療機関などで実施しております。平成26年度の受診者数は、5,212名で、預託実行線量が1ミリシーベルト以上の方はおりませんでした。
次に、外部被ばく測定についてですが、町民全員配布しているバッジ式線量計で実施しており、測定の結果、積算線量が1ミリシーベルト以上の方は467名おりました。
これらの方については、関係機関の協力を得ながら、不安の解消や今後の施策につなげるためデータの分析等を今後、実施する予定となっております。
次に、甲状腺検査についてですが、福島県による県民健康調査において受診された方が2,058名、町独自の事業で仮設津島診療所や、全日本民主医療機関連合会と提携している医療機関等において受診された方が95名、合計で2,153名でした。うちA1判定855名・A2判定1,163名・B判定27名・C判定5名となっております。
今後とも、町民に配慮した手法で事業実施に努め、町民の健康管理に万全を期したいと考えております。
〇災害弔慰金について、ご報告いたします。
災害関連死に関する弔慰金につきましては、現在、双葉地方災害弔慰金審査委員会において、関連死の可否について審査をお願いしているところでありまして、5月末現在、申出受理件数が434件、うち審査済み件数が412件、うち認定件数が363件、支払済み件数が360件であります。
今日は、ここまで。