最近、炊飯器が壊れて買い換えた。
ケチって安いのにしたので、別に「イヤン!!お釜で炊いたみたーい!!」なんてクオリティを求めたわけでなく、ふつうに炊飯できればいいやと、あまり有名じゃないメーカーのを買った。
そしたら操作がしずらくてボタンが押しにくかったり、なかなか反応しなかったり、どこも押してないつもりが炊飯のランプがついたりする。
以前の私だったらこういうのが一番イラッとするツボで、その欠点を流暢に並べた挙句、怒りにかまけて速攻で買いなおすとかだったはずが、なぜか全然腹が立たない。
むしろそれが面白くて「今日はご機嫌いいかな?」と炊飯器に話しかけたり、「ま、いいやデザイン可愛いし」とうっとりと見つめたりする。
こんなの私のキャラとしてまずあり得ないことだったので不気味なんだけど、万事がこんな感じで軽やかになった。
決して無理をしているのでも、言い聞かせたのでも、力んでそうなったのでもなく。
どうやら私の中をもっと大らかで常にご機嫌な何者かが、じわじわと侵食して「アッと気づいたらもう遅い」を展開している。
その確実っぷりが怖いくらいで、それをもっと実感したかったらもっと動け、もっと行動したら更にわかるとも言われているような。
ワタシというより、私の生命が静かに静かに躍動しながら生きている感じ。
感覚を、言葉にして文章にしたらこんな感じ。
どこにでもいる主婦なので、例えが炊飯器の操作なんかでアレなんだけど…