湾岸道路から見る沖合は、北の風の影響か白波が立っている。
岸では北風だが、沖合では北東の風が吹いているのかも知れない。

しかし、よく見ると岸近くは川からの濁りが入っているが、沖から水色の良い潮が入っているのが見える。
この潮が、上り潮か下り潮か。

気持ちだけで言えば、どちらでも良いから、一度、沖合全体を通して欲しい。
青味が濃く見えるのは、水温がやや高いベイトの活動に適した潮なのかも知れない。
これまでは29度近くあった水温が、25度前後に落ち着いてくれると良いのだが…。
年末から年明けに掛けては、20度前後になってくれるともっと良い。
全ては、風と潮の動き次第。
そんなことを考えながら、赤灯台に行ってみた。
大島を眺めながら、赤灯台目指して歩いていると、前方に一人の若い釣り人が笑顔でこちらを見ている。
何処かで見たことがある様な…。
私の、いとこに当たる松孝昭君だった。

「お前、仕事は?」
「今日は、休みになったので何か釣れんどかいと思って来た」
ここで会うとは思ってもいなかっただけに、チョットビックリ。
「ここよりも、テトラの切れるところを、まず攻めて見ろ」
チョットだけ、磯釣り時代の私に戻り始めた。
孝昭が仕掛けを作り、沈めてあるテトラの沖に仕掛けを投入。
「糸を張った方がいいよね」
「糸を張る前に、風を考えて投入点を決めて、竿を海面近くに下げ風の影響を少しでも避けろよ」
竿の持ち方、糸の張り方等々教えていく。
竿を手にして、色々と教えていると、思い出すのは磯でクロ釣りに夢中だった自分の姿。
こうなると次々と釣り方、糸の考え方、ウキの使い方等々話がどんどん進んでいく。
「最初から細いハリスにするなよ」
「ガン玉は、なるべくハリスの真ん中には付けない方がいいよ」
「ハリスの長さは、短いよりも1ヒロ半から2ヒロ取った方が良いよ」
我が実践してきたことを次々と教えているが、孝昭も素直に聞いてくれる。
「一度、一緒に磯に行って少しずつ教えるね」
「その前に、俺の船で鯛釣りに行こうや」
「船に酔うかもね」
「薬を用意しておけよ。正月前には鯛を釣ろうな」
海の様子を見に来たのだが、すっかり忘れて昼前になってしまった。

大島上空には、黒雲が出てきた。
「孝昭、俺は船に行くね。帰りに寄ってけよ」
磯釣りの自分を思い出させてくれた、時間だった。
岸では北風だが、沖合では北東の風が吹いているのかも知れない。

しかし、よく見ると岸近くは川からの濁りが入っているが、沖から水色の良い潮が入っているのが見える。
この潮が、上り潮か下り潮か。

気持ちだけで言えば、どちらでも良いから、一度、沖合全体を通して欲しい。
青味が濃く見えるのは、水温がやや高いベイトの活動に適した潮なのかも知れない。
これまでは29度近くあった水温が、25度前後に落ち着いてくれると良いのだが…。
年末から年明けに掛けては、20度前後になってくれるともっと良い。
全ては、風と潮の動き次第。
そんなことを考えながら、赤灯台に行ってみた。
大島を眺めながら、赤灯台目指して歩いていると、前方に一人の若い釣り人が笑顔でこちらを見ている。
何処かで見たことがある様な…。
私の、いとこに当たる松孝昭君だった。

「お前、仕事は?」
「今日は、休みになったので何か釣れんどかいと思って来た」
ここで会うとは思ってもいなかっただけに、チョットビックリ。
「ここよりも、テトラの切れるところを、まず攻めて見ろ」
チョットだけ、磯釣り時代の私に戻り始めた。
孝昭が仕掛けを作り、沈めてあるテトラの沖に仕掛けを投入。
「糸を張った方がいいよね」
「糸を張る前に、風を考えて投入点を決めて、竿を海面近くに下げ風の影響を少しでも避けろよ」
竿の持ち方、糸の張り方等々教えていく。
竿を手にして、色々と教えていると、思い出すのは磯でクロ釣りに夢中だった自分の姿。
こうなると次々と釣り方、糸の考え方、ウキの使い方等々話がどんどん進んでいく。
「最初から細いハリスにするなよ」
「ガン玉は、なるべくハリスの真ん中には付けない方がいいよ」
「ハリスの長さは、短いよりも1ヒロ半から2ヒロ取った方が良いよ」
我が実践してきたことを次々と教えているが、孝昭も素直に聞いてくれる。
「一度、一緒に磯に行って少しずつ教えるね」
「その前に、俺の船で鯛釣りに行こうや」
「船に酔うかもね」
「薬を用意しておけよ。正月前には鯛を釣ろうな」
海の様子を見に来たのだが、すっかり忘れて昼前になってしまった。

大島上空には、黒雲が出てきた。
「孝昭、俺は船に行くね。帰りに寄ってけよ」
磯釣りの自分を思い出させてくれた、時間だった。