
今日は天気予報では雲が出てくると言っていたこともあり、波が出てくるかなと思っている。
「おはようございます」
「おはようございます。来てくれてありがとう」
宮崎から、古くからの釣り仲間で、何でも気軽に話の出来る友、金丸さん(通称、金やん)が来てくれた。
「俺さ、船酔いしないし、ずっと前に鯛ラバもやってたんだよね」
「ジギングも、あの頃はスローなんて無かったから、今日は練習のつもりで来たよ」
「ありがとう、何か釣れると良いね」
「竿の準備が出来たら、行こうか」
ベイトの集まっていそうな、沖合のポイントを目指す。
「思っていたよりも波があるね」
北の風が吹いて波が立ち、ウネリが北東から寄せている。
そんな中、金丸さんが釣り開始。
スロージギングのシャクリの練習からスタート。
「ジグが横にスライドしたり、落ちていったりする感覚ってこんな感じなのかな」
スロージグの独特の感覚のシャクリ方を練習。
時折「おっ」と合わせが入る。

「なんか触ってくるけど、乗らないね」
「青物が来ないかね」
シャクリ方の要領を掴むべく、時にゆっくりと、時に早くリズムを変えながらジグを操る。
「なんか触った」と合わせが入るのだが、昨日からの食い渋りが続いているのだろうか。
ポイントを変えてみると、「あっ、なんか来た」
上がってきたのは、外道だったので直ぐに放流。
「なかなか本命が来ないね」
その内、風が北東に変わり白波が立ち上がり、波頭が返るようになってきた。
「ポイントを変えようか」
大島方向に移動する。
「ここは、風が当たらないね」
「今度は、鯛ラバをやってみるよ」
「瀬が荒いから、根掛かり気をつけてね」
私も、一緒に竿を出す。
すると、私に最初にアタリが来た。
上がってきたのは、真タコだった。

「うわっ、タコを扱うのは苦手」
金丸さんが笑っている。
「頭を返せば大丈夫よ」
私には、それが出来ない。
今度は金丸さんにアタリが来た。
型の良いアカハタだった。
タコでバタバタしていたこともあり、写真を撮り損なった。
「でも、今日はアタリはあるけど乗りがイマイチだね」
「大潮で潮の動きが良くないよね。下潮がはっきりとしない感じだよね」
「みんなアタリが少なくて苦労して居るみたいだよ」
他の仲間達に連絡すると、「アタリが少ない」と、返事が返ってくる。
中には「フグが多くなってる」と、困った返事もあった。
ベイトは居るのだが、大潮が過ぎて下りの中潮に期待かな。
「帰ろうか」
昼過ぎ、北東の風が強くなってきたのを切っ掛けに帰港した。
「今日は、来てくれてありがとうね」
「又近いうちに仲間と来るよ」
「今度は良い天気だったら、沖の面白いポイントに行こうや」
