釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

11月30日 こんな感じかな

2016年11月30日 | 日記


今日は天気予報では雲が出てくると言っていたこともあり、波が出てくるかなと思っている。

「おはようございます」

「おはようございます。来てくれてありがとう」

宮崎から、古くからの釣り仲間で、何でも気軽に話の出来る友、金丸さん(通称、金やん)が来てくれた。

「俺さ、船酔いしないし、ずっと前に鯛ラバもやってたんだよね」

「ジギングも、あの頃はスローなんて無かったから、今日は練習のつもりで来たよ」

「ありがとう、何か釣れると良いね」

「竿の準備が出来たら、行こうか」

ベイトの集まっていそうな、沖合のポイントを目指す。

「思っていたよりも波があるね」

北の風が吹いて波が立ち、ウネリが北東から寄せている。

そんな中、金丸さんが釣り開始。

スロージギングのシャクリの練習からスタート。

「ジグが横にスライドしたり、落ちていったりする感覚ってこんな感じなのかな」

スロージグの独特の感覚のシャクリ方を練習。

時折「おっ」と合わせが入る。



「なんか触ってくるけど、乗らないね」

「青物が来ないかね」

シャクリ方の要領を掴むべく、時にゆっくりと、時に早くリズムを変えながらジグを操る。

「なんか触った」と合わせが入るのだが、昨日からの食い渋りが続いているのだろうか。

ポイントを変えてみると、「あっ、なんか来た」

上がってきたのは、外道だったので直ぐに放流。

「なかなか本命が来ないね」

その内、風が北東に変わり白波が立ち上がり、波頭が返るようになってきた。

「ポイントを変えようか」

大島方向に移動する。

「ここは、風が当たらないね」

「今度は、鯛ラバをやってみるよ」

「瀬が荒いから、根掛かり気をつけてね」

私も、一緒に竿を出す。

すると、私に最初にアタリが来た。

上がってきたのは、真タコだった。



「うわっ、タコを扱うのは苦手」

金丸さんが笑っている。

「頭を返せば大丈夫よ」

私には、それが出来ない。

今度は金丸さんにアタリが来た。

型の良いアカハタだった。

タコでバタバタしていたこともあり、写真を撮り損なった。

「でも、今日はアタリはあるけど乗りがイマイチだね」

「大潮で潮の動きが良くないよね。下潮がはっきりとしない感じだよね」

「みんなアタリが少なくて苦労して居るみたいだよ」

他の仲間達に連絡すると、「アタリが少ない」と、返事が返ってくる。

中には「フグが多くなってる」と、困った返事もあった。

ベイトは居るのだが、大潮が過ぎて下りの中潮に期待かな。

「帰ろうか」

昼過ぎ、北東の風が強くなってきたのを切っ掛けに帰港した。

「今日は、来てくれてありがとうね」

「又近いうちに仲間と来るよ」

「今度は良い天気だったら、沖の面白いポイントに行こうや」




11月29日 ちょっと、仕切直し

2016年11月29日 | 日記


朝日に映える海は、何処までも青く気持ちよかった。

潮行きもゆっくりとした上り潮で、良い感じだ。

「ベイトも、居ますね。当たってくるんじゃないですか」

「やってみます」

しかし、期待は膨らむが、アタリは萎んだまま。

真北に流れる良い感じの潮だが、下潮がジグが抜けるような軽い感覚を覚える。

「下潮が動いてないみたいですね」

Sさんも同様の感覚を感じて居るみたい。

「これは、下潮が動いてませんね」

「ポイントを変えますか」

南に向かって移動中に急用が入った。

「船長、一度帰港して貰って良いですか」

「そうですか。じゃ一旦帰りますか」

朝間詰めにアタリが来なかったが、急用では仕方ない。

港に帰り「済んだら午後から仕切直ししますか」となった。


午後1時過ぎに用事が済んで、再度出船。

「もう一度、朝のポイントを攻めてみますか」

朝のポイントに再アタックを掛けてみるが、やはりアタリが出てこない。

「Sさん、沖合に新しいポイントが有ります。行ってみますか」

「行きます!」

「Sさんが最初の釣り人です。是非、釣っていただきたいです」

南東に向かって、船を走らせる。

「これが、話したポイントの沈み瀬です。ベイトの数が違うでしょ」

「後は、潮が動いているかどうかだけです」

Sさんが直ぐにジグを落とす。

「5メートルくらい、盛り上がります。瀬掛かりは少ないと思います」

2流し目に入り、「なんか来た」と漸くアタリが来た。



上がってきたのは、レンコダイだった。

このレンコダイが当たって、アタリは次々と来るのだが、その殆どが途中で針が外れる。

「何で、こんなに外れるのか…」

何かリズムが合っていない。

向こう合わせで、相手が走り出すまで待つことにした。

「来た。又来た」

針掛かりした獲物が、いきなり走り出した。

「140メートルくらい先まで走っています」

「船で追いましょう」

Sさんが船首に立って、船で獲物との差を詰める。

可成り走っているから、直ぐには詰まらないかも…。



「あっ…切られた…」

リーダーが切れている。

「凄い走り方やった。青物だったと思います」

渋いアタリが続いていただけに、大物を取り逃がしたのは…口惜しい。

4流し目に入る。

ホール中にゴマ鯖が来た。

底まで落とすと、アラカブが来た。



「ポイントを変えましょうか」

今度は、北西方向に船を走らせる。

ここも、ベイトは沢山映っている。

Sさんが、鯛ラバで攻めていく。

「なんか来た」



上がってきたのは、オオモンハタ。

「この時期、美味しいハタが来た」と、笑顔だ。

大物を逃がした悔しさから、何とか笑顔が戻ってきた。

しかし、今日の潮は下潮の動きがイマイチ良くない。

この後は、真鯖が来たのみ。

「今日は帰りますか」

仕切直しの午後からだったが、新しいポイントで大物との“格闘”は楽しめた。

「こん次、又頑張りましょう」

「そうですね。又アタックしましょう」

夕日に向かって、船を走らせた。




11月28日 明日に掛けよう

2016年11月28日 | 日記
朝は、気持ちの良い青空が広がっていた。

仲間達から「凪だよ」と、写真付きで連絡が来る。



お客様からも「凪ですね」と、写真付きで連絡が来る。

行きたい気持ちが、メラメラと湧き上がってくる。

「明日に掛けます」

明後日からは、又、天気が下り坂になっている。

海を眺めて、あそこに行けば青物が釣れるかも、此処なら鯛が釣れるかも等と空想が働く。

妄想の中では、20キロ、30キロの超大物が私の手の中にある。

「よっしゃ、ビッグ1を取ったぞ!」

てな調子の、あり得ない妄想の世界だ。


磯釣りの頃、下り潮ならこのポイントでこう流して、上り潮ならこのポイントからこう釣ってとか、パターンが有った。

船の場合、私はこんなパターンは無いだろうと考えていた。

しかし、ポイントによっては、あり得る。

ここから先は、皆さんと考え方が違うかもしれません。

単に私の考えですから、悪しからずお許し下さい。

海底の形状が大きく作用するのだが、潮が真北、真南に流れるか、または沖に払い出すか等々によって変わってくる。

風の影響も、大きな要因の一つになる。

大島の東側では、下り潮が有利となるポイントがある。

内場では、北東から南西に流れる潮が、好条件になることが多い。

油津沖では、上り潮が沖に払い出す場合に、釣果が上がることが多い。

水島沖でも、沈み瀬の上をどの潮が流れるかで釣果が変わったことがある。

これらは潮が流れる方向に、沈み瀬等のポイントが都合良く並んでいることにも、理由はあると思う。

他にも、色々な条件で釣果が変わることがあった。



釣果が上がる条件は、単純ではなく色々な海の条件が要因となる。



潮の流れの速度もその一つ。

ベイトも最大の要因の一つ。

私が、潮の流れによってポイントを決める時、ベイトと同時に海底の瀬の形も見ることにしている。

皆さんも同様だと思っている。

潮がどの様に流れるかで、ベイトの溜まる位置が変わってくるからだろうと、思ったことも多い。

大浦沖では、北東に潮が流れるときに、好釣果になったことがある。

その日の釣り条件の善し悪しは、潮行きが一番かもしれない。

ベイトが居るかどうか、どのアタリにいるかも必須条件。

明日はどの様な潮になるのか、楽しみで不安でもある。

11月27日 雨の日は、何しよう

2016年11月27日 | 日記
朝起きて、外は雨が降っている。

今日は、朝寝坊しようと思っても、一度目がさめたらなかなか寝られない。

色々なことを考えてしまう。

「今日は、何しようか」

「北郷の産業祭りに行ってみる?」

「そうだね。行ってみるか」

雨が小降りになった頃を見計らって、北郷産業祭りに行ってみた。

目的は、椎茸の駒が打ってある原木を買うこと。

祭り会場は、雨でぬかるんでいた。

知り合いと会って「長靴が居るよ」と言われたが、時既に遅かった。

椎茸の原木を5本買って、抽選会で5等になり米2キロを貰った。

昼前に自宅に帰って、原木を畑の椎茸ハウスに持っていく。

椎茸ハウスと言っても、遮光ネットをを張って作った簡単な小屋だ。

全部で10本程になったが、どれくらい収穫で切るやら。


夕方近くになって、海の状況を確認に行く。





大きなウネリが寄せているようには見えるが、風による白波は見えない。

波長の長いウネリが来るだけのように感じる。

以外と波とウネリが落ちるのは、早いかもしれない。

しかし、明日は会場では、北風が強くなる予報にはなっている。

北西なら、まだ風を避けられるところもあるが、北風は風裏になるところがない。

潮の色自体は、上り潮のように見える。

この潮が何処まで続くか。

この冷え込みで、少しは水温も下がってくればと思うが、海水に手を着けると温水みたいに暖かい。

霜が降りて、車の窓に薄い氷が出来るようになると、少しは水温も変わるかも…。

磯釣りの時の適水温は、18度前後と言われていた。

これは年明けて、2月3月くらいの水温だ。

でも、最近磯のクロ釣りが、年々遅くなっているように感じている。

クロが当たり始めると、水温に変化が出始めると思っている。

船着き場に行ってみた。



南の空には、厚い雨雲が掛かっている。

明日の午前中は、まだウネリが高いかもしれない。


11月26日 波濤は越えてみたけど

2016年11月26日 | 日記
朝の船着き場には、西風がそよっと吹いている。

「朝間詰めは沖を攻める事が出来るかも」

右田さん、江藤さんと今日の予定を相談する。

「朝間詰め勝負ですね。風が変わったら直ぐに帰ってきますよ」

6時30分港を出るが、裸バエを過ぎる頃には北東からの波とウネリが寄せていた。

波を正面から受けないように、波に対して斜めに船を進める。

慎重に波を越えていく。

「何とか、波濤は越えてみたけど」

ポイントに着いたとき、予想以上に北東から波が高く北風も強く吹いていた。

ベイトは居る。

潮も良い色した上り潮。

「やってください」

一投目直ぐに右田さんに強いアタリが来た。

しかし、波の上下動と合わせのタイミングが巧く合わず針はずれ。

一緒に来ていたO先輩から電話が来た。

「これ以上は危ないから、引き返そう」

「了解。内場に行きます」

帰りは、北東の風と波を後ろから受ける。

追い波に気をつけて、大島の内場に入る。

「残念ですね。こんなに早く波が出るとは予想外でした」

内場のベイトが何処に纏まっているかは、大体分かっている。

潮も上り潮が動いている。

「ほら、ベイトが立ち上がっていますよ。頑張りましょう」

右田さんと、江藤さんが直ぐにジグを落として釣りを再会。

なかなかアタリが出ない。

「このベイトの写り方は、鰺が鯖だと思います」

ふと見ると周囲に船が集まりだした。

みんなベイトが溜まっている事を、知っているのだろう。

「ジグに、枝針を着けてみませんか」

右田さんは、根魚狙いで鯛ラバで海底近くを狙い続けている。

江藤さんが枝針を着けて落としてみた。



直ぐに型の良い鯖が当たってきた。

「今の鯖は、脂がのって美味しいですよね」

神経締めから血抜きまで処理して、クーラーへ。

今度は、サゴシが当たってきた。



鯖も反応が有れば、ヒットしてくる。

鯖の走りが面白くて、船上も笑顔が溢れる。

鯖が、面白いようにヒットする。

その分、後の処理が大変だが、江藤さんは一匹ずつ丁寧に処理している。

「青物も居て良いと思うのだけど」

そんな話をしていたら、江藤さんに強烈にアタリが来た。

クーラーに腰掛けていたが、慌てて立ち上がってやり取り開始。

「それ青物じゃないかな」と右田さん。

時折ドラッグ音が鳴り、ラインが引き出される。

「ドラッグを緩めにしています」

上がってきたのは、ハマチだった。



これも、しっかりと締めて血抜きする。

「此処までしっかりと処理して有れば、美味しく頂けるでしょう」

船を流す場所を変えると、右田さんにアタリが来た。



「エソかな…」

上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

まずまずの型だが、すっきりしない。

なんとか、ハタなどの根魚を上げたいと攻め続けるお二人だが、根魚のアタリが来ない。

岩場や瀬の落ち込みなどを中心に攻めてみても、アタリが来ない。

一度や見かけた北東の風も、又、強くなり出した。

「今日は、諦めて帰りましょう」

気持ちを次回に切り替え、帰港した。