残業代なし・罵声、拳も…ブラック企業にメス 若者に極端な長時間労働を強いるなどする、
いわゆる「ブラック企業」約4000社を対象にした厚生労働省の集中取り締まりが1日から始まる。
「被害に遭う人を一人でも減らしてほしい」。ブラック企業に勤める若者らからは期待の声が上がっている。
しかし、そのような企業は、若者に極端な上時間労働を強いても残業代を払わないという体質を
改善することができないからブラック企業なのである。そのような労働環境であっても、文句を言わず
働き、業績を上げられるものだけを残し、耐えられない者を使い捨てることによって、一部の幹部だけが、
利益を得られる仕組みで経営を維持しているのである。
当然のことながら、顧客との関係を継続し、Win Winの関係を築こうというような経営戦略はない。
価格に見合わない品質のものを、顧客の弱みにつけ込んで売りつけるような体質なのだ。
つまり、若者たちだけではなく、取引先や顧客までもが使い捨てなのだ。
だから、厚労省に取り締まられたら、経営が立ち行かなくなるだけなのである。
グレーではなく、完全なブラック企業に就職してしまった者は、転職することでしか救われない。