ロシアのプーチン大統領の演説から思うこと

今から82年前か、1941年12月8日、アメリカ・イギリスに対して宣戦布告を行った。これに基づいてハワイのパールハーバー（真珠湾）のアメリカの艦隊を攻撃した。日本の天皇が1941（昭和16）年12月8日にアメリカ・イギリスに対して行った宣戦布告は大筋次のようだった。

日本は、欧米列強がアジアに対して経済的軍事的脅威を与え、この軍事的脅威の増大は東アジアの安定を目標とした日本の努力を踏みにじるものに留まらず日本の存在をも脅かすものになっている。日本は自存自衛のために戦争に訴えるのだと。

プーチンは、2014年以降、ウクライナに台頭したネオナチの脅威を排除するために1年前特別軍事作戦実施を決定した。ウクライナのネオナチ（元のドイツナチスの残党ども）が戦争を始めたのだ。我々はそれを止めるために力を尽くした、と強調した。

昨日のプーチンの演説で示した思想は、日本が1941年の対米英開戦の時に明示した思想と共通の部分があると痛感した。
つまり、オレたちの戦争は自衛のための戦争、いうならば正義の戦争だ。その昔ヨーロッパを蹂躙したナチスと毅然として戦った我々の先祖の精神を、しっかりと胸に抱いて戦っているのだ。負けるわけには行かない。

黒を白といい、白を黒というナチスや日本の軍国主義者たちの精神を80数年たって再現させようとしているのではないか、と思うのだが、どうだろう。