自然災害はこれからもある?

あの東日本大震災は2011年(平成23年)3月11日(金) 14時46分18.1秒に起きた。この自然災害は福島第一原子力発電所事故と重なって甚大な被害が生まれた。死者数だけでも今年3月5日時点で15,899人にのぼっている。他に行方不明者2,527人がいる。
さらに福島原発事故という未曾有の問題も重なっている。

今になってまだこの被害者数増が止まっていない。

何をこれからの教訓にすべきなのだろう。テレビなどでは、地震をふくめて自然災害が突発したら何をさておき人命救急を最重点にする、そのためにどういう態勢をとるか、が議論になっている。それはもちろんなのだが、根本の問題をどう捉えるか、をヌキにして議論しても形だけのことになるのではないか、と危惧するのだ。

例えば防潮堤を強固に、またこの高さをしっかりとる、などは当然だろう。しかしこの「自然現象」による被害を増大させる要因をつくってきたのは人間ではないのか。例の温暖化という人類的問題だ。こういう事態をしっかりした見方で視野にいれて考えなければならないだろう。もちろん日本だけの問題ではない。そして原発を、そもそも日本のような地理条件の中で(世界どこでも同じ問題が早晩あるのだが)原発を容認していくことの是非を議論することなしに、「災害」の問題を考えることはどうしても一面的にあるのではないか、と思うのだ。

原爆だけでなく原発の被害をもろにうけた日本は人類的課題をまともに提起していく責任があるのだろうが、どうもその基本的な議論は行われない。私の被害意識過多なのだろうか。


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