日韓併合100年(NHKスペシャル)

日本が隣国の韓国を軍事力を駆使して併合したのが1910年で、韓国(この場合はいうまでもなく朝鮮半島全体を指す)はこれ以後1945年まで日本の植民地とされた。
NHKがこの事実を冷静に見つめ直す趣旨で特集番組を組んでいる。今日(20日)は、NHKスペシャル第3回目「皇民化政策」の実態に迫るものだった。

日中戦争から太平洋戦争の時代、朝鮮半島の人たちを大量に日本に連行動員した。それは軍人としてあるいは労働者として合計約100万人近い。
その中で、天皇に忠誠を誓う兵士として、表向きは志願兵として、しかし実態は強制的に「皇軍」に組み混まれた若者たちが描かれていた。

これらを見ると、韓国の人たちが何かあると反日的になったりするのが分かる。今も自分たちの親であり兄であり、時には青春時代の自分が、屈辱的な扱いを受けてきたことは忘れることができないだろう。日本への批判が時には「反日」的気分につながることがわかる。
日本人は、ややもすれば「過去を水に流す」傾向が強いせいか、例えば沖縄が戦後65年間もアメリカに部分的にせよ占領状態に置かれていることなど、を沖縄以外の人は記憶にしていないのではないだろうか。
また日本は韓国をはじめ戦争で犠牲を強いたことへの賠償なども「国家的」にケリをつけたという態度をとるのだが、そういうことでいいのか。過去への総括をきちんとしない傾向はいろいろな局面で目につく。政権の短命化についても総括なしだ。
北朝鮮拉致問題についても、拉致問題の解決と日本の過去の清算ということは関係があるのではないかと思うのだが…。アメリカも中国も拉致問題に関して日本への協力に積極的でないことと無関係ではあるまい。すぐ「自虐的」という意見があるが、いろいろと気になることが多々ある昨今である。
今日のNHKスペシャル「皇民化政策」を見て感じたこと。

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