「2,000万円足りない!」問題

今話題になっている「2,000万円足りない問題」なのだが、怒りというか、また反面そういうことも言えるな、複雑な思いを誰もがもっているのだろう。

そもそも「100年安心」とかうまいことを言って税を取りまくってきた安倍政府をはじめ自公政権の、つい本音がバレたということが本質だろう。国民の多くが、老後年金生活でカネが足りるのか、と不安をずっと持ち続けてきた。だから「あ、やっぱりな」と思いながら心から怒りまくっているのではないか。

例の報告書では、現役退職後夫婦2人でほぼ30年間暮らすには、年金収入を想定して月に5万円は足りない。だから30年(90何歳まで)生きるとすれば総額で2,000万円不足だ、という計算。だから政権につながる役人諸兄は、現役30年間で毎月5万円ずつ貯蓄して行きなさいということだろう。そうすれば退職するころ2,000万円ほど貯められる。うまくいくとその後30年間はボチボチ暮らすことができる、と言っているようなものだ。30年間、月に5万円を確実に貯蓄できる人はどのくらいいるのか。

そしてあの麻生大臣は、国民にいろいろ疑問を持たせるような(ホントのこと)を書いた報告書について「オラ知らん」と言う。つまり国民に疑問を持たせたり不安がらせたり、あるいは現政権への不信感を募らせるようなことは言うな、と言っているようなものだ。ホントのことはしゃべるな、ということだ。

例のトランプ大統領との密約も選挙後明らかにする、という思想と同じことではないか。都合の悪いこと、ホントのことは国民に知らせない、というこの政治姿勢が基本にあるのだろう。


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