香港のデモに思う

香港で多くの人たちが中国との関係原則の維持を訴えて連日大きな闘いをしている。「中国返還」に伴う原則的な確認事項を無視して中国的「独裁」を貫こうという本土政府への不信、批判、民主主義を貫徹したいというもろもろの怒りと要求が渦巻いていることがわかる。

この動きをニュースでしか知らないが、若者たちが中心的な役割をはたしているとのこと、かつて日本にもこういう若者の熱意とエネルギーがあった。あれはどこに行ったのだろうか、と思う。

そして中国本土政府の共産党独裁の非道さをまざまざと知らされる。共産党独裁でありながら日本以上(?)の資本主義の問題点(格差、独占事業体)が大きいのではないか。

かつてロシア革命や中国革命は人類の歴史の大きな「発展」という理解があった。少なくとも1950年代末までは私もそういう認識だった。しかしこの数十年の世界で共産主義を標榜する党(例えば北朝鮮は朝鮮労働党だが同じだろう)のどこも人類の歴史発展(多くの人たちの幸福を前進させている。民主的政治を前進させている、など)の一段階を示しているなどと評価することはできない。むしろそういう「発展」からいえば逆に退歩しているとしか思えない。

そして「共産党」という名称について日本の場合は「全く違う」と日本共産党はいうのだが、これはどう考えても多くの国民の理解(日本は他の共産党とは違う)を得られないのではないか、と思うのだがどうなのだろうか。

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