浦島太郎・保育園バージョン

27日(土)の午前に、来年小学校に入る孫の保育園で生活発表会があり、午後にフリースクールのフェスティバルがあった。両方に参加してそれぞれの感慨をもったのだが、今回は保育園のことを書くことにしたい。孫たちのひまわり組の劇は浦島太郎である。20名以上の子どもたちがそれぞれ適役をもらい元気よく演じた。
ウチの孫も2人の浦島太郎のうちの一人。いわば主役を演じるということで心配と期待でいっぱい。案じた以上のできで満足という感じ。

浦島太郎は、昔話をベースにしていることはもちろんだが、違うところがいくつかあった。一番の違いは、もともとの話は何人かの子どもたちにいじめられている亀を太郎が助けることになっていたが、「いじめ」はよくないということで、海から岸にあがって道に迷っていた亀を太郎が案内して海にもどすということになっていた。言われてみるとこの方が、子どもの世界にはぴったりかも。
あとは昔どおりで竜宮城に案内された太郎はそこで楽しい暮らしを体験する。
3年もの間の暮らしを経て、自分のお母さんを思い出し、帰ることになった太郎に、乙姫様は「玉手箱」をくれる。「決して開けてはいけませんよ」と言って。(「そんな玉手箱ならくれるなよ」と今の子どもなら言うだろうが)。

故郷に帰った太郎は、知っている物は何もない。困り果てた所に通りがかったおばあさんが言うことから、「あれからすでに300年の月日が流れているのだ」と気づく。
そして太郎は「ひょっとしたら年をとったお母さんが出てくるかも知れない」と思い、玉手箱を開ける。昔からご存じのように、玉手箱からの烟りでおじいさんに変身した太郎は、「もう一度竜宮城に戻りたい」と亀を探すところで劇は終わる。

あらためてこのおとぎ話を調べてみたいと思っている。日本の古い書物のあちこち(日本書紀や風土記、万葉集にも)に形は変わっても載っているとのこと。そしてそのルーツは中国にあるという。
かぐや姫の話も多様なバリエーションをもちながらルーツはアジア各地に広がるらしい。「海」に関係する話と「空」に関係する話、それぞれに特性があるということを、昔読んだ書物をちらっと思い出した。
                                                                              

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