平成遠友夜学校

新渡戸稲造が明治27年に札幌でつくったいわばフリースクールが「遠友夜学校」である。この学校は、札幌の地で50年間続いた。閉鎖のやむなきに至ったのは、戦争も激しくなり、軍部からの教育内容への圧力も強くなったこともあり、昭和19年だった。
経済的な理由が、学校に行けない子どもたちのために、ということで、新渡戸稲造と妻メリーは彼女が贈られた遺産をもとでに札幌市の南4条東4丁目の土地と建物を買い求めて開いた学校だった。

この精神を今日に活かそうという趣旨で、北大の獣医学部の先生だった藤田正一さんたちが10年前に「平成遠友夜学校」を北大構内の「遠友学舎」を教場として開いた。
先日(11月1日)、この開設10周年の記念行事に招かれ若干の話をする機会があったし、記念行事に参加することができた。

平成遠友夜学校の生徒はほとんどが大人たちだが、皆勉強が好きという人たちみたいである。約100人ほどが参加していただろうか。

現在社会的に問題になっていることやそれぞれの講師の自分のテーマなどを講義の内容にしているのだそうだ。

毎週火曜日の6時過ぎに開催されているとのこと。

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