発達障害を考えるネットワーク

今、発達障害とされる現象が多い。60年代ころまでは、日本の社会は第一次、第二次産業が中心だった。この社会では、人びとはひたすら働き、ものをつくり出す作業に専念した。だから、人とのコミュニケーションは単純な意思の交換でよかった。微妙なコミュニケーション能力の必要性は不可欠ということではなかった。
第三次産業が社会の基本形態になってきたとき、人びとの社会生活は個性とか個人の才能と同時に人と人とのふれ合いのデリカシーがどんどん重要性を増してきた。これは経済活動の分野だけでなく、日常的な、例えば地域での交流などにおいても必要になってきた。

「つき合い」にくい人とか、相手の気持ちを理解することに不得手とか、コミュニケーション力なる能力の意味が日をおって声高に言われるようになった。こういう分野での苦手は生まれつきの「障害」になった。発達障害という現象の生まれたきっかけである。

これらが指摘される人は、悩みを重ね、性格面でも落ちこんでくる。そして想定外のできごとにであったときに、パニックにおちいることがある。生まれつきもっていた障害がここで拡大再生産される。二次障害といわれることがある。

そんなことを、大学の専門家と、わが子がこういう状況におちいっている父母と語り合った。
ここから人とのネットワークが必要だ、ということになったが、この種の人間の関係はすでにたくさんあるという。ただ相互に交流が不足していて接点がうまれていないのだとのこと。この点もやはりネットワークはあちこちでネットがつながっていないことでもある。

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