若者の上京志向に異変あり

これは一昨日の毎日新聞の特集である。かつてのように若者たちは東京に行こうとする姿勢は少ないという。地元の大学進学と地元就職の希望が多い。
これは経済負担を避けたいという気持ちもあるが、東京がいくつかのマイナスをもちながらも積極的に若者たちを呼び寄せた魅力を失いつつあることを示しているという。
東京の先端性が薄れている、東京都と地方の「差」がそれほどでもなくなってきた。

 

また若者たちの積極性が減退してきていることも要因ではないかという考えもあるだろうが、その差がなくなってきたことは「成熟時代」を意味することだとも記す。

 

たしかに上京志向が若者の積極性を意味するとだけ評価するなら、それは一面的だろう。上京しないで地元で積極的な意義あることに挑戦する若者もたくさんいる。そのことを軽視することは適切ではない。
上京志向だけでなく、たとえば学生たちの対社会的な行動、学生運動などもほとんどその姿を知ることはできない。これらも含めてどうも「上京志向に異変」というのは若者たちの積極性、社会改革の意欲の減退を端的に示すことではないのかと危惧する。「成熟社会」は発展成長をやめた社会ということでもあるのか。そうであれば非常に心配であるのだが…。

 

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