人類の未来

人類の未来ということについては、大なり小なり多くの人が意識的か否かは別としてどこかに問題意識としてもっているテーマなのではないだろうか。

これについて、エマニュエル・トッドという人の著作が日本でも読まれているようだ。このトッドの解説者でもある鹿島茂さんという人が「エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層」という本を書いている(ベスト新書)。ちょっとだけ紹介しよう。

人口の増加ということについて、この一番の要因は経済ではなくてとりわけ女性の識字率だという。女性の識字率が一定の水準を超えるとその共同体は出産調節を開始し、必然的に出生力転換を招き、社会はテイクオフの事態になってくるという。テイクオフとは、社会の成長・自立の高止まりというような意味になるだろうか。

今世界はアフリカやイスラム圏では人口爆発がとまっていない。女性の識字率が50%未満だからと。
人口の爆発と地球資源の枯渇、こういう事態の進む中で人類はどういう未来をつくっていくのか、この書は詳しい説明はしていない。
人類の未来について、必ずしも明るい希望のある未来を描くことは難しいらしい。
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