来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
厳しい子育てが信条という人の話
聞いた話ではあるが、よくある話でもある。
70代の彼は娘一家と同居している。孫も二人いるが、そのお母さんである娘をも厳しく育てた(しつけた)やり方を孫に対しても行っている。そういう親に育てられた娘は自分の子どもに対しても厳しい。
下の孫は小5の女の子だが、しばしばお姉ちゃんと比較されて叱られる。その時もお母さんに厳しく叱られた。端から見れば大したことではなかったが、姉に比べて勉強をしていなかったか、習い事の上達が遅かったなどの理由らしい。アタマに来た女の子は外に飛び出して大けがをした。それがきっかけで学校にも行かなくなった。
一緒にいるおじいちゃんは「どうして学校に行かないのだ」と叱る。母親も子どもを叱る。父親は「子育て」を放棄してただおろおろしている。その困っている母親の話を聞いた近くの人が、不登校の子どもの精神状態の「異常」さを知り、お医者さんに行くように勧めた。お医者さんも忙しく、おいそれと診断できるようではなさそうである。
相談を受けた私は、よく言われるように「子どもに対して学校に行けとか不登校を叱るとかをやめて、しばらくは子どものすきなようにさせることが大切なのではないか」というようなことを伝えるように言った。そして「不登校傾向ができたからといってすぐ医者に診てもらうという態度は問題だよ」とも付け加えた。しかしこういう問題について適切な進言をしてくれそうなお医者さんを知っているので相談にのってもらうテもある、とも言った。
「時間をおいて子どもが落ち着いたら、学校に行かないようならフリースクールもあるから」。
子どもが元気になる前に、回りの親とかじいちゃんとかが、まず自分の生き方とか考え方とか、信条とかを変えなければならない。だから、子どもの「最善の環境」などというが、事は簡単ではない。
しかしこの種の話にいろいろなテーマが含まれていることを考えさせられる。
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