来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
「下手の」と「下手な」
「下手」はこの場合、「へた」と読む。「下手人」の時には「げしゅにん」という。ちなみに下手人は犯人を言う。
「下手な考え休むに似たり」というのだと思っていたが、これは間違いで「下手の考え…」というのが正しいと知った。この場合の「下手」は「なまはんか」とか「凡人」という意味。だから「下手な考え」というのは理屈に合わない。へたくそな考えという言葉は適切でないから。
この種の言葉遣いではないかも知れないが、私たち世代の者はほとんど許容範囲でなかった言葉がいろいろ出てきている。例えば、「やばい」などもそうだ。この語は以前は俗語で、いい大人が使う言葉ではなかったのではないだろうか。講談社の「日本語大辞典」では、この語は隠語になっている。つまり、一般の人が使う語でなく特殊グループでのみ使われる語であったらしい。しかし今では「素的」「グッド」の意味でも使われることがあるらしい。そのうちに堂々と使用される言葉になるのかも知れない。
「全然面白くない」というように、「全然」は下に打ち消し語を伴うのが一般的だったが、今では全然面白い、などと反対の意味で使われることがある。
日本語もどんどん変化し発展していくというべきなのか。だからヘタに他人の使用語句を批判することはできないかも知れない。この「ヘタ」は「うまくやらない」というような意味らしい。
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