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日記 … Kametarou Blog
消費増税と3党合意の報道(6月27日朝刊)
今日は午前の空き時間を新聞研究で使った。のちほどわが愛紙「北海道新聞」を補足する。
1.読売の巻
読売は、消費増税大賛成、増税を成功裏に進めるための民自公の3党合意を大歓迎する。1面で「『融和』では前進しない」、3党合意は将来への責任共有であり、造反議員に対しては甘くすれば民自公枠組みを危うくしかねない、と強調する(政治部長)。
「社説」で、「民自公路線で確実に成立を」「造反には厳正な処分が必要だ」とすごい応援歌を歌う。「造反」に大義なしという。読売は、消費増税がどういう国民生活に影響を及ぼすかはあまり関心を示さない。この点についての解説記事はほんのいいわけのように「暮らしへの影響は?」があるだけ。
読売は野田内閣と民自公への応援団団長の役割を如実に示している。
2.毎日の巻
毎日は1面でやはり政治部長が「権力再編の始まり」を予告する。「国家経営の基本部分を元代表と相いれない首相が、提携先を谷垣自民総裁に求めたのは自然の流れ」と評価する。民自公3党で、消費増税の大目標で合意したの意味は小さくない」。他党連携が権力再編だ。
社説で「小沢元代表に大義ない」、処分することによって「民主はきっぱり分裂を」と説く。
しかし、2面トップで消費増税が国民生活に与える影響は「年収500万世帯 10%で年12万円増 家計の負担重く」と解説する。
3党合意バンザイだけを書くだけではアンバイが悪いと思った帳尻合わせか。
3.朝日の巻
1面トップに「消費増税 衆院通過」の記事をいれ、この下に「負担増 中間層を直撃」と解説する。そして論説主幹代理が「2大政党の握手と政権党の事実上の分裂」「(決められない政治の批判を)脱したのは評価できる」しかし国民との「約束違反」ははっきりしている、と。
2面3面で「政権 崩れる足下」「増税 縮む暮らし」を大きく説明する記事を載せている。またあと のページで「社会保障 かすむ看板政策」「働く世代支援、後退」をはっきり説く。さらに東大名誉教授神野直彦氏が「金持ち増税も議論して」とのコメントを3人の「専門家」のトップで載せている。
「社説」で3党合意の問題点として原子力問題や、民主党の公約違反を総選挙で問わなければならないが一票格差是正も課題として残されたまま、と大新聞としてはイイコトを言っている。
※ 朝日のマンガを参照(やくみつるさん画の「三重奏」)
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