「風刺画掲載、仏世論に賛否」

今日の道新夕刊の記事である。先にムハンマドの風刺画を掲載し、これをきっかけにしてテロ事件が起きたのだが、世論調査の結果を報じている。
「イスラム教徒の反発があっても掲載されるべき」の意見が57%、42%は掲載は避けるべきという意見であるという。記事は、これに続いて「表現の自由に関する国民の意見は割れている」と指摘している。

私はこの問題について12日、暴力事件は問題であるが、イスラム教徒が崇拝する対象であるムハンマドを風刺する自由は批判されるべきではないか、と言った。

風刺されていい対象は、政治権力を持つ者や財力を持つ者、など国民を支配する立場の者であるだろう。かつては宗教的な権力をもって人々を支配している教会の権力もあった。

しかし人々が信仰の対象である神とか仏とかを揶揄したり嘲笑したりすることが言論の自由の範疇に属して守られるべきものであるとは考えられない。
イスラム教徒の世界ではフランスに対して、激しい抗議行動が起きているという。

今、私などですらおかしいと感じている問題を「言論の自由を守れ」などと叫び、信仰している人々の心にぐさっとトゲを刻み込む行為をよしとすることが許されていいはずがない。何とかの一つ覚えで「言論の自由」というのなら、「あのバカ男をみんなで嘲笑しよう」などということすらOKになるのではないか。

世界の世論がどう動くのか、関心をもって見ていきたい。

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