天皇誕生日

今日23日は今上天皇の誕生日で祝日である。昭和天皇の誕生日は4月29日で、現在は「昭和の日」という祝日、明治天皇の場合は、戦前は「明治節」と言われていたが、今は「文化の日」の11月3日。大正天皇は8月31日というが、今は特別な日ではない。明治天皇や昭和天皇の場合は、歴史的に激動があった。明治維新、日中十五年戦争と太平洋戦争など。大正時代も第一次世界大戦、関東大震災、大正デモクラシーなどがあったから、「大正の日」があってもいいのではないか、と思わないでもないが、それは別として。

今日、天皇がしみじみと語ったことが感慨深いものがあった。77歳という「喜寿」を迎えられたが、高齢に関するあれこれ、そして絶滅したと思われていたクニマスが発見されたことに関して、12歳の時に読んだ書物の内容を引用されたり、さかなクンの紹介をされたりしたことや、一家の心配事も含めて語っていた。

昭和天皇の場合は、まさに戦争の責任論を問題にしなければならないほどの激動期だったが、現天皇(今上天皇)の場合も、あの戦争を常に背中に負っていたといえる。だから、折に触れ、「平和」に関係する行動や発言をされることがあるのだろう。私たちの世代に近い。いうならば大日本帝国から主権在民の現憲法に替わったことの意義を身をもって体験したことがそういう発言になっているのではないかと実感する。
天皇がいつまでも健康であることを祈念するひとりである。

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