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日記 … Kametarou Blog
天皇を日本の「元首」に?
自民党は現憲法を改める方針を掲げている。そして同党は今回憲法改正第二次草案を発表しようとしたが、党内で反論が多かったので決定はしていない。報道によればこの反対意見は「天皇は日本国の元首」と明記したことに対することだったという。
自民党の重要な立場の人たちは天皇を日本の「象徴」から「元首」にしたいらしい。さすが反対意見も強くこの方針は保留された。
今の天皇は「象徴」である。象徴はいわば日本のシンボル、つまり一種の美称的な存在で、飾り的な意味をもつ。この飾り的な意味から元首に格上げしたいというのが同党の大きな意見のようだ。
元首とはいわば国家のトップ、行政権のトップの意味になる。今なら内閣総理大臣だ。ただ今の憲法で日本の元首は誰かなどは書いていないから日本の今の元首は内閣総理大臣かどうかは明確ではない。かつての大日本帝国ではもちろん天皇だった。
天皇が元首になったからといって昔のような主権者(日本の主人)になるということではないが、今のような一種の飾り的な意味ではなくなることはいうまでもない。
何か日本の歩みを逆行させようとしているように見える。だいたいこういう見解に、今の天皇は賛成しないだろう。賛成反対を口にすることはできないのが象徴であるから。しかしもし元首になったら、政治的な対応を表現することも迫られるのではないだろうか。こういうことは天皇ご自身が賛成していないだろうことは容易に想像できるのだが。
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