来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
今の2つのリスク
以前にも参考にしたことのある三橋貴明という経済学者の書いた「2021年・第2次世界大恐慌と日本の危機」という書を引用しよう。この人の理論に反論もあるらしいが、それはまたいずれ。
今われわれは新型コロナウイルス感染症という疫病の蔓延による国民の死、そして第2次世界恐慌という経済事情による自殺、餓死の激増、の2つのリスクに直面している、という。
今われわれはこの2つのリスクに同時に対処しなければならない。近年の人類が経験したことがない事態である。
政府は国民に「自粛」を要請している。そして氏はこれに「所得補償」を約束しなければならないと強調する。当然にもカネがかかる。いわゆる赤字財政の拡大を必要としているのだ。国民の保有する貨幣を増やす、これは今の経済事情では国債の発行でまかなわなければならないからだ。「財政赤字が拡大し、国の借金が増えたら未来の国民に限りない負担を強要することになる」、今でも国民一人当たり800万円の借金があるのだ、と。
しかし所得補償がない状況で自粛を呼びかけても効果がない。愚策だ。赤字が何十兆円も膨らむだろうが、それで何がおきるのか、といえば「何も起きない」のだ。これまで「国の借金で国が破綻する」と過去20年以上言い続けられてきた。そんなことは全く起こっていない。
財政破綻論者を完全に打破し、これを脱却したときに国民の命と国の「繁栄」が訪れる、と氏はいう。
私はこの何十年もの経過からこの論が的を射ていると思う。カネが足りなくなったら輪転機を回せばいいのでは、というのは乱暴・荒唐無稽の論なのだろうか。今、日本国民は命と暮らしが脅かされかかっているのだ。菅ソーリなどがもたもたしていたら、悲劇は広がるばかりではないか。
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