マイナンバー

簡易書留便でマイナンバーが届けられたのはもう半月も前だ。一応、手帳にひかえているから必要な時に示すことはできる。
来年以降、このナンバーが重要な意味をもつことになるという。しかし日本でこういった類の試みは成功するのだろうか。「成功」といったのは政府または為政者の立場からのことだが。
いろいろな「部所」で「あなたのナンバーは?」と求められるのだろうか。その際「さあ?今は分かりませんが」と答えるケースがたくさんあるだろう。または、公的な手続きでナンバーを記入しておく必要も出てくるだろう。
国民の立場からすれば実に面倒だ。このナンバーを、またはナンバーの所在をアタマに置いておくことがケッコー負担になる。1年に一度か二度ほどの利用でいいのならこの負担も忍ぶことができるだろうか、月に何度も、であれば「あぁ、面倒だ」ということになるだろう。
免許証のようなカードを作ることもできるらしい。しかしカネをかけてこんなカードを「身分証明書」的に携行することになるのだろうか。運転する人は常に免許証をもっていなければならない。
しかしナンバー証明書を常時もつ必要性はない。破綻することは十分予想できる。
来年から政府は多額の税金を使ってマイナンバーの宣伝をすることになる。
マイナンバー制を施行、または徹底するためにどれほどの費用をかけることになるのだろう。このバカバカシイ政策のカゲにモウケることのできるグループが必ずいる。いつかそれらが政治献金をしていることが分かるだろう。

誰もがいっているようにこのナンバーは税金の取りっぱぐれがないようにしたいという為政者(税務署)の要望によるものだ。
いつかも記したが、奈良時代の「戸籍」は一人ひとりの人相の特徴まで記していた。税の取り逃しがないようにということだった。この「精神」が今の時代に大手をふって表現されている。

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