「アルマーニ」だっていいじゃないかと思う

東京中心部の小学校でアルマーニの「制服」を決めるということについて大騒ぎだ。詳しくはわからないが多くはそういう「制服」を決めた学校に対して批判的であるようだ。「制服」というようなものではなく「標準服」の意味なのでは？

アルマーニの「制服」を決めた学校（校長）は「非常識だ」という意見が多いのだろう。この学校の対応を批判することが正義の味方みたいだ。

私は、親たちが「制服を」という意見があったときに、「それでは他と違ったカッコいい『制服』を決めましょう」というような声が大きくなり（または賛同者が多くなって）アルマーニにしたのではないかと思う。こういう世界的なブランドであればかかるカネは桁違いだろう。そんなことは校長以下父母会の役員たちもわからないはずがない。
高いから購入は無理だ、という親は買わなくともいい。「普段着」で通せばいいのではないか。しかしそれでは子どもがかわいそうだ。「子どもがひがむ」とか「特別の家庭層の子どもたちに偏り公立学校の意味がなくなる」などの意見もあるとのこと。（校長が全く独断と恣意によってアルマーニに決めたというのであれば別の問題ではあるが）。

この学校での「制服」問題では多分親たちも賛同していたに違いない。アルマーニは買えないという親は無理しなくてもいいと思う．子どもがかわいそうだというのであれば、しっかり親は子どもに対して「ウチはその高い制服は買うことができないのだよ。しかしいつもの服を着て登校しようね。どういう服であっても人の価値は変わらないことを理解しよう」という意味をしっかり確認すればいいのではないか。

今の社会の「格差」「不平等」などの現象は日常茶飯事だ。子どもも皆そんなことは百も承知だろう。

私の学校も「標準服」はある。もちろん式典の時には着る生徒はいるが、別の服を着る生徒もたくさんいる。生徒も先生も何の違和感もない。今の世でこういう違いがあっても特別に問題ではないのではないか。
（私自身であれば、「制服」をきめたいという意見が多くあったら、特別の委員会のような形で検討する担当係をつくるだろうが）。