熊のこと (2) 野生動物との共存の条件など

「熊の除去」などについて記したことがあった(23.10.21(1))。 

雑誌「紙の爆弾」4月号の記事を参照しての投稿。「アーバン熊」という語を初めて知った。都市周辺に出没する熊をさす語という。
「SDGsという宗教」(西本頑司著)という記事。西本氏は「SDGs=絶対正義を武器に暴れる『正義マン』の急増」を指摘する。
昨年夏から冬にかけて発生した、類をみない「熊害(そがい)」を問題視する。18道府県の熊害(人身被害)は180人(死者5人)。「熊が人を恐れなくなった」という新世代の「アーバン熊」の激増。そして世界一のヒグマ生息地が1万5千頭以上がひしめく北海道なのだ。 
熊どもは人間の設けた熊よけの鳴り物をつけても、アーバン熊はかえってエサを人間どもが用意してくれているとして寄ってくることになっているらしい。何の対策をとらなければ過去最悪だった昨年以上の被害が起こるかも知れない、という。
「大規模災害指定」なみの強力な政策による対策が不可欠だ。 

高齢化の進むハンターなどの現状をみたとき「自衛隊なども投入して本州と北海道で3万頭以上を捕殺するしかない」。
しかし現在の問題は、欧米の動物愛護と自然保護の団体などからすさまじい批判と日本製品の不買運動がおこり、「自然と野生動物の共生をめざす」SDGsの理念を捨てた国として国際社会で孤立しかねない。
この文章の著者は「国家やメデイアから正常な判断を奪って社会に大きなデメージを与えかねないSDGsとはいったい何なのか」と疑問を呈しているのだが…。
「自然保護」「野生動物との共存」が人間社会の平和と安全に問題を与えることになったとき、その問題をどう処理していくのか、が今問われてきているのではないだろうか。
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