「泣いて馬謖を斬る」つもりはない


こういう古い語句がテレビの報道ステーションのコメンテーターの口から発せられた。自民党の、この数日で全国区にまで上り詰めることになった例の豊田議員に対して党の総裁であり、首相の安倍さんに対しての批判の語である。

この「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」という語の意味は、おおよそ次の通りである。

中国の歴史で「三国時代」(3世紀)、蜀という国の宰相(指導者)であった諸葛孔明が、北の大国である魏と戦ったとき、親友の弟で腹心の部下だった馬謖が命令に背いて布陣したため大敗を喫した。孔明は軍法に従い、涙を流して軍を指導した馬謖を斬罪にしたという『三国志・蜀志・馬謖伝』にある故事に基づく。

問題は豊田議員だけではない。例の女性防衛大臣の発言が大きな問題になっている。これまでの閣僚の問題発言で辞任した例と比べて「勝るとも劣らない」問題発言であるにもかかわらず安倍総理は彼女を「斬ろう」としない。のみながら「職を辞する」ように忠告もしない。

冒頭記したことである。
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