札幌市子ども未来局と生徒たちの懇談会

今年の7月ころから、札幌市子ども未来局から「子どもの意識と実態に関する意見交換会」ができないだろうか、という要望があり、このたびようやく実現できた(27日)。生徒たちは中学生が3人、高校生が5人で約1時間半。未来局から3人の担当者が来校した。

この企画は、札幌市が制定している「子どもの権利条例」の趣旨を広げることにあるのだが、わが生徒たちはこの条例についての認識は必ずしも大きくはない。
未来局の人からまっさきに聞かれたことは「あなたが熱中したり、夢中になれること」があるか、また放課後何かしていることがあるか、の質問だったが、これにほとんど間髪を入れず挙手した生徒が中高生の半数以上だったことに、少々驚いた。先日の学園祭で歌ったり踊ったり、演劇の活動をしたこと、などだったのだが、それはこれまで自分の世界にはなかったことを学園で初めて体験することができたという感動の表現であることを知った。

ボランティア活動に関係している生徒が想像以上に多いことも知ることができた。
生徒とスタッフの関係が、生徒たちの言葉を借りれば、原籍の中学校やもと在籍していた学校と比べてはるかに豊かな内容であることもうれしいことである。
反面「学校に来られないからフリースクールに行っているのね。いいね、楽で」などという友人からの言葉に傷つくこともあり微妙な立場を告白する生徒もいる。
「フリースクールから札幌自由が丘学園三和高等学校に進学したことを誇りにしている」と胸をはる男子生徒。

経済負担を何とかしてもらえないか、フリースクールの情報をもっと多くの人に、今日の学校のあり方を考えて欲しい(生徒にとっての相談のあり方とか生徒たちに対する先生の接し方とか)、などの発言もあり、未来局の担当者も収穫のあった懇談会だったのではないかと思う。
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