札幌少年鑑別所

昨年秋に「さっぽろ子ども・若者支援地域協議会」というネットワークが生まれた。この意義などについてこのブログの10年10月24日にあるのでそちらを参照願いたいのだが、この会を構成する一つに「札幌少年鑑別所」があり、今日はここからのよびかけで鑑別所の見学会があった。

上記協議会構成団体のほとんどから参加した。私たちの「北海道フリースクール等ネットワーク」から、私を含めて3人が参加した。

少年鑑別所の役割その他の説明もあり、あらためてこの機関についての認識を深めることができた感想である。
いうまでもなく、非行を犯した少年が家庭裁判所から観護措置の決定によって送致された少年を収容し、必要な措置(面接、行動観察、テスト、診察など)を行い、適切な「審判」がなされるように準備する。この期間は最長で8週間とのこと。この審判までの措置作業を「鑑別」という。
一番多いケースは「窃盗」で約3分の1とのこと。発達障がいと関連する事案も多くなっているという。

私たちのフリースクールを開いてまもなく鑑別所経由の若者が入学した。いろいろ紆余曲折があったが、最終的には市内の私大を卒業し就職した。昨年の夏、その彼が来訪した。久しぶりに「挨拶」に来たとのこと。鑑別所に入る前からのガールフレンドと結婚し、もう父親である。一流商社の社員になっていた。

少年期の過ちなど一過性のことが多い。非行の大部分はそういう性格のものだ。長い目で子ども若者を見ていくことが大事なのだとあらためて思う。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 新・平家物語 日本初の産科... »