「百姓は生かさぬよう殺さぬよう」?

昨日、和寒町でスクーリングがあり、私も授業を担当した。午後あき時間があったので、同町に住む従兄弟を訪ねた。短い時間だったが、農業に従事する人の苦しみなどを語っている。
TPPなどが議論されている。外国から安い農産物がどんどん輸入されるかも知れない。政府は農業を大切にするようなことを言っているが「実感が全くない」と。
わが従兄弟は後継者はいるのだが、むしろ例外かも知れないという。「今百姓は自分一代で終わりと思っている人が多い」と、周りの人たちを評して言う。

「農業に夢をもつことなどできない」。まったく昔のように「百姓は生かさぬよう殺さぬように」という政策だとも嘆いている。
米農家、畑作農家だけでなく酪農家も同じ。牛乳が減っていることは問題になっているが、ことの次第は同じだ。

地球上の食糧事情は決して楽観を許さない。今は外国依存でもなんとか国民が食うに困ることにはならないかも知れない、しかしそれほど遠くないウチに何が起こるか分からない。「食料安保」の問題をしっかり考えなければなるまい。
和寒で考えたことの重大テーマの一つだ。農業に子どもや孫が従事できるように夢をつなぐことの大事さを、政治家はどれだけ重視しているのか。選挙のときだけ帳尻あわせのように言っているだけでは話にならないだろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« フリースクー... 元首相の野田... »