「学校休んでいい」明言を

これは昨日の道新記事の見出しである。東京シューレの卒業生たちが平野文科大臣と面会して、このことを直接訴えたという内容である。

この要求は7月28・29日に行われた「登校拒否・不登校を考える全国大会」「子ども交流合宿」のエンディングにて、「いじめ・いじめ自殺に関するアピール」を採択したが、この趣旨を活かしたものである。

大津のいじめ自殺事件をきっかけにして、子どもの命と学ぶ権利を守るテーマが大きくなり、この中で、学校に行かずフリースクールに通うことや自宅で過ごすこと、などをもっともっと広く伝えていかなければならないことを確認している。

学校は、子どもが命がけで行かなければならない所ではない。この意味を叫んでいこうと「子どものみなさんに訴えます。いじめを受けていると感じたら学校を休んで下さい。
 親や教師はそれを受け止めて下さい。」とアピールを結んでいる。(二〇一二年七月二八日)

平野文相への要望はこの見地からの訴えだったのだが、文相は「命だけは何としても守らなければならない。不登校になっても生きる道はある。その障害を取り除くのが私や大人の役割」と「述べるにとどまった」と道新は伝えている。

文科大臣として「登校しなくてもいい」とは言えないかも知れないが、もっと「命の大切さ」を前提として「やむを得ない場合には学校を休むことだってあっていいのでは」程度の発言があってもいいのではないかと思う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 防災の日 尖閣、どうし... »